リサイクルの現場で世の中が見えてくる! 木村メタル産業

SONY DSC
木村メタル産業のリサイクルセンターは岐阜県関市の丘の上にあります。こちらの関エコテクノロジーセンターは2012年に稼働開始。とてもきれいな工場です。

木村メタル産業ではOA機器や自動車部品など企業の廃棄物を購入し、解体・破砕の後、素材ごとに仕分け、合金メーカー、精錬会社に販売しています。再資源化の中では回収から再利用可能な素材に処理するステップを担っています。

IMG_0143
「リサイクル」というと、町で見かけるリサイクルショップからトラックで運び込まれて、どこ行くんだろう?PCやオフィス用品が船に積み込まれて海外へ、と勝手にイメージしていたのですが、この木村メタル産業の購入先は主に企業になります。機密情報などがたくさん含まれているのでセキュリティが大切。

P1000236
いよいよ現場に潜入です。

IMG_0135
解体と選別の様子。
たとえばパソコンだと、基板やメモリ、ハードディスクなどの部材に解体します。

木村メタル産業は社会貢献の活動の一つとして「ハート雇用」(障がい者雇用)を積極的に進めています。この作業場でもたくさんの障がい者のみなさんが働いています。
緑の帽子のジョブコーチがサポートし、がっちりチームワークです。

みなさんとっても元気のいいあいさつをしてくれます。

IMG_0134
作業しやすいように素材の説明がわかりやすく書いてあります。

IMG_0140
選別し終わると部材ごとにまとめて管理されます。

IMG_0149
解体された部材はさらに細かく部品単位に選別されていきます。

SONY DSC

部品レベルまで分別された後は、マシンで破砕され、再生処理がされやすい状態に仕上げます。
残念ながら機械には近づくことができなかったのですが、この写真はマシンの稼働やメンテナンス状況を管理する心臓部。
こちらのセンターでは4ラインで構成されており、強力な磁場を作り、アルミだけを取り出すアルミセパレーターや光とセンサーで判別し、エアーで分別する最先端の設備が導入されています。

IMG_0152
分別された素材の見本。ACはエアコンのこと。
使われる製品によって含まれる金属が異なるので、その価値もさまざま。価格も一定ではなく、流通量や相場による価格変動があるそうです。最近は携帯や通信機器のリサイクルが増えてきており、薄型テレビも増えてきました。リサイクルの現場では、世の中のモノの流れがわかります。

P1000235
案内してくれた神戸さん(左)と加藤さん。
神戸さんは福祉施設への勤務経験を生かして、現在ジョブコーチをまとめています。「障がい者雇用の導入にあたっては、経営や一般社員の理解や社風のおかげで、まったく苦労がなかった」とのこと。
リサイクルの現場では発見がたくさんありました。

【詳細情報】

木村メタル産業株式会社

電話番号:0575-25-0181
住所:岐阜県関市のぞみヶ丘3

(text:西村、photo:西村)

関連するキーワード

関連記事

最新訪問ブログ

訪問ブログ一覧へもどる