室戸岬に周りのみんなを元気にしていく海藻の研究者がいた! 蜂谷潤さん(高知県室戸市)
今日のしゃかいか!の見学先は岬!
高知県の東南端の室戸岬にやってきました。
最高気温35度くらいです。熱っつ〜
室戸岬は太平洋にギュンと突き出している。
「盛り上がれー、むろと〜」のポーズで見学ツアーがスタート。
これは、V字型の室戸岬の形を逆さまの山型にして「盛り上がれー」の気持ちを込めた室戸市公認?のポーズ。
そして、今日はこのポーズの通り、「室戸市の盛り上がり」のことを勉強。
いったいどんな風に盛り上がっているのでしょうか?夏休み中のちびっ子たちと一緒に学びたいと思います。
ガイドしてくれる蜂谷潤さん。
蜂谷さんは岡山県出身の28歳。高知大学農学部で海藻類の養殖技術を研究しながら、室戸市で調査を進めるうちに、この地域の魅力に惹きつけられて、大学院卒業後に移住しました。
現在は、アオノリなどの海藻の研究を続けながら、自らビジネスを起こし商品開発を行い、地域の盛り上げにも貢献。二足にとどまらず、何足かわらじを履いているこの地域の人気者です。
見学は室戸市が運営する「室戸ジオパークセンター」から。
この施設は「室戸市内の地質遺産を保護・研究・ジオツーリズムに活用し、教育や地域社会に貢献することを目的」としています。
ジオパークの「ジオ」は土地、地理、地球を表すギリシャ語に由来する言葉。
ジオパークは、地球科学的な価値を持つ遺産のことで、室戸市は全域が2011年9月に「世界ジオパーク」に認定。日本では、ここ室戸ジオパークのほか、阿蘇や糸魚川、隠岐など全部で9つのジオパークがあります。
室戸ジオパークセンターでは、このエリアの特徴ある岩石や地層といった自然、歴史や人の生活や習俗、食文化などを学ぶことができます。施設で学べるだけではなく、実際のフィールドをめぐり、天然杉の巨木を森に見に行ったり、生き物ウォッチングや磯遊びをしながら自然体験ができるツアーなど、施設内での見学だけではなく、外に出て触れて学ぶさまざまなプログラムも提供。
ジオパークの楽しみ方を知ったり、地元の人たちの話を聞き、人と大地のかかわりについて考えるきっかけを作ってくれる入り口の役割を果たしています。
室戸では、大地が盛り上がり続けている
室戸市を立体的に体験してみましょう〜、ということで3Dメガネを装着して見てみます。
平面の地図だと室戸市の海はみずいろ一色ですが、海底まで一緒にみてみると、四国の東南の先っぽである室戸岬の東の海底が急激に沈んでいるのがわかります。ぎゅーっとまるで手で押されたかのように深いシワになっている。現在でも室戸岬沖の海底では東から押す海側のプレートが四国側のプレートを押し上げる力が働いていて、室戸岬は1万年あたり20m程度の速さで大地が隆起し続けています。このスピードは世界でもトップクラスの速さなんですって。室戸では大地も盛り上がっているぞ!
室戸は海の堆積物「付加体(ふかたい)」からできている
大地が隆起する仕組みを説明してくれる模型。沈み込む海のプレート(茶色)の上の堆積物(赤の縞模様のかたまり)がプレートの動きによって剥ぎ取られ、次々と運ばれ陸のプレート(左の茶色)の上に積み重なっていく様子が再現されています。この剥ぎ取られた堆積物は「付加体」と呼ばれ、大地の上では地層になっていきます。室戸の大部分はこの付加体が元になった地層でできていて約5000万年〜1600万年前に堆積したものなのだとか。室戸地域に分布する付加体は「四万十帯」と呼ばれ、世界で初めて「プレートが動いている」ということが陸上で証明されました。
絶えずぶつかり合っているところを「変動帯(へんどうたい)」と呼びます。
プレートの運動によって絶えず大地が活動している地域は「変動帯」と呼ばれ、日本の大部分が変動帯に属しています。もちろん室戸市も。日本の地下深くでは4枚もプレートがぶつかり合い地殻変動を起こし、地震や火山が大変多い地域になっています。
蜂谷さんが身振りで再現するのはプレートがぶつかり合っているシーン。有難うございます!
室戸はプレートの動きが感じられるところ!
室戸をモリッ!とさせた結果生まれたのが、海成段丘(かいせいだんきゅう)
プレートがぶつかり合い、堆積物である付加帯が積み重なり、その結果大地が隆起するという成り立ちを学びましたが、室戸岬周辺の土地にはもう一つ「海成段丘」という特徴があります。
海成段丘とは、海岸線に発達した階段状の地形のことです。
海側から望むと、山が迫ってくるのがわかります。
室戸岬を横から見るとこんな感じ。
この階段状の地形は「大地の隆起」と「海水面の変動」、これら二つの組み合わせで生まれました。
海水面は暖かい時代(間氷期)と寒い時代(氷期)によって変化します。
暖かい時代は氷が溶け水面が上昇。その結果、海底は均され平らな海底が作られ、波打ち際では水によって大地が削られ、崖になります。
氷期なると、海水は氷つき、液体から固体へと海水の容積が減ることによって水面は下がり、海底であった一部が干上がり大地になり、波打ち際(その2)が削られ崖(その2)になります。
このように、削られる、干上がる、削られる…を繰り返し、大地の隆起も手伝い土地が上昇しながらできた地形が階段状の海成段丘。
室戸でもっとも広い段丘面は約12万5千年前に作られたと考えられ、標高200mの高さになっています。その台地の上では日当たりがよく水はけが良いため、ナスなどのお野菜やサツマイモ、柑橘類を中心とする果物などが栽培されています。
ちびっ子たちも、きちんとノートをとって勉強!
室戸の大地のことを勉強した後は、大地と人の関係も一緒に学ぶことができます。そこで住む人の暮らし方や、食べ物、産業に至るまで、大地の成り立ちが深く影響していることがよくわかります。
土佐備長炭につかわれるウバメガシの原材。
室戸市の基幹産業は水産業です。
海に近い地区では豊漁を祈願して海で祭祀を行ったり、山や里に近いところでは豊作を願うお祭りになったり。室戸市という一つの区域の中でも、集落ごとにそれぞれ異なる多彩なお祭りが行われます。
いっぱい学んだところで、続いては...
ジオパークセンター内にあるカフェ「ジオカフェ」で休憩。甘夏ジュースでかんぱいー!
青海苔のアイス。感想は?
「おせんべいみたいな味でおもしろい」
カフェのお隣にはミュージアムショップもあります。
実はこのショップとカフェも、蜂谷さんが市から受託して運営しています。
店員のお二人。左のエプロン姿の女性は、「ジオカフェ」の店長の氏川さん。神戸でフォトグラファーをしていましたが、Uターンして室戸に戻ってきました!
柑橘類の廃棄物を再利用した入浴剤。
お母さん手づくり、スイカと梨のドライフルーツ。
室戸の地層をイメージしたバウムクーヘン!
蜂谷さんが開発した青海苔のふりかけと海洋深層水から作った天然塩も置いてあります。
手ざわりの良い質感の紙を1枚だけ使い折りたたんだ素敵な仕上がり。
室戸ジオパークセンターを飛び出してやってきたのは、AQUA FARMという室戸市運営の海洋深層水を説明した資料館です。
海洋深層水は、室戸市の産業の目玉です
室戸市は海洋深層水でも有名。こんなにたくさんの種類があります。
海洋深層水とは、深度200メートル以深の深海にある表層とは違った特徴を持つ海水のことです。ジオパークセンターで勉強したように、室戸市東の沿岸地域は海岸から約2km先の大陸棚外縁部から急激に深く落ち込んだ海底構造になっています。これが、海洋深層水の取水環境として最適な理由。取水エリアからほど近い沿岸部に濾過等の設備を整えることのできる場所が室戸市です。深い深い海の底から長い管を通して、海洋深層水が取水されます。
ここでクイズ!海洋深層水の特徴はなんでしょーうか?
答えは3つです。
その1、低温安定性。
海面表層の水とは異なり、海流の影響を受けることなく海洋深層水は何千年もかかってゆっくりとゆっくりと深海に蓄積されます。
日光も届かないので水温が上昇せず、かつ含まれる成分が年間を通して一定でなので、水質が安定している。と、こういうわけです。
次は、富栄養性。
漢字で書くと難しそうですが、植物プランクトンの成長に必要な栄養(窒素やケイ素などなど)をたくさん含んでいるってことです。
室戸沖が古くから好漁場をとして知られていたのも、魚たちがお腹いっぱい食べたプランクトンたちのおかげです。人間にとってもミネラル分が豊富というメリットがあります。
最後は、清浄性。
水質がきれいでで汚れていないということですね。表層水とは違い、人間の排水で汚染された河川水の影響を受けにくく化学物質による汚染がない、有害な雑菌も表層水に比べて少ないのです。雑菌の数は表層水に比べて、100分の1から1000分の1なんですって!
低温で安定していて栄養豊富で清浄なお水だ!
海洋深層水は硬水だそうで、ちょっとだけトロッとした飲みここち。
飲用のサンプルなのでしょっぱくありません。
海洋深層水の研究はハワイからはじまりました。
海洋深層水を最初に研究したのはハワイの人。きっかけはオイルショックでした。陸から遠く離れ、当時は地熱などのエネルギー技術も開発されていないハワイでは、なんらかの理由でエネルギーが供給されない場合に備え、自分たちでエネルギーを生み出す必要がありました。
そこで着目したのが海洋深層水。表層水と海洋深層水の温度差を利用して媒介となるアンモニアを循環する際に生まれるエネルギーを発電に生かそうとした試みが、海洋深層水研究のはじまりだったんです。海洋深層水はもともと飲むための研究からはじまったのではなかったのですね!
海洋深層水と一緒にお魚が迷い込んでくることがあります。ギョギョッ!
海洋深層水を取水する際に、一緒にお魚が獲れてしまうことがあります。さすが栄養豊富な海洋深層水です。この機械はストレーナーといって貯水庫に水が流れ込むときに魚を受け止める装置。「制魚装置」とも呼ばれています。
暗く冷たく静かな深海でも、さまざまな種類の魚が生きています。これは、カサゴの仲間でぎょろっと大きな目をしてます。光を少しでも多く取り込むため。
ガブッといかれることもあります。痛くはないけど注意。
ナマコ、アナゴ、ヒトデ、エイやカニの仲間も迷い込んできます。この迷い込んできた生物たちは「迷入生物」と呼ばれています。
飲むだけじゃなくて、水産業へも応用されている
海洋深層水はペットボトルなどに入って、僕たちにとっては飲用としてはおなじみですが、産業分野では、養殖技術に活用されています。
高知県の海洋深層水研究所では、ヒラメやトラフグ、メダイといった魚や海藻の飼育技術の研究・開発が行われています。その結果、魚を飼育する水として海洋深層水が非常に優秀であるということがわかりました。
「海洋深層水は水産業にも生かされています」とメモメモ!
海洋深層水のことを学んだところで、取水施設のあるところに移動。
この先の2km先の海が取水エリアで、沖合にポツポツと白く浮かぶブイは室戸の漁法「大敷網(おおじきあみ)」のブイです。大敷網は定置網のひとつで、ぶりやまぐろなどの大型魚向けの漁法です。
こちらが海洋深層水の貯水庫。2km先の沖合からドクドク海洋深層水をくみ上げてきて、ここに貯める。
貯水庫のお隣には大きなプールがあります。しかし、このプールはお子様用ではございません!
このプールに入るべきものは、
アオノリです。
海洋深層水は水産分野に応用されていると、先ほどお邪魔したAQUA FARMで勉強しましたが、養殖に適しているのはお魚も海藻も同じ。
ここでは蜂谷さんの研究分野であるアオノリの養殖が調査されています。
アオノリをはじめとする海藻類は、通常貝殻や綱、壁などにノリの種をくっつけて培養することが多く、水量や広さを気にしなくても良い海上でほとんど行われています。
しかし、この実験場では、(1)栄養豊富で低温の海洋深層水を使うこと、そして(2)陸上で行うアオノリの養殖技術が研究されています。
水がもともとキレイなので浄化する設備がコストも抑えることができるという理由からも、海洋深層水とのアオノリの養殖は相性が良いそうですよ。
こちらがアオノリの種。なんだか可愛らしいですね。
これが、あの緑でフサフサなアオノリに成長していくんですから、びっくりです。
アオノリは、種から毛が放射線状に生え、伸び、徐々にフサフサなっていきます。
その成長に合わせて養殖する容器も小さいものから、少し大きなものへ、そしてもっと大きなものへと移し替えていく必要があります。
これが一番小さいサイズのプール。先ほど見せてもらったアオノリの赤ちゃん用です。
アオノリに毛が生えてくると
プールが少し広くなります。
もっともっと毛が生えてきて、
より大きなプールへと、アオノリは、中の水ごとパイプを通って移動します。
見たことのあるアオノリっぽくなってきた。そして、マリモにも見えます。
そして、最後はこんなに大きなプールに入ります。
アオノリを育てる海洋深層水は冷たくて、
うわーしょっぺー、ペッ!
正真正銘、海洋深層水で養殖されています。
動画でもご覧ください。
アオノリになった!
チュルっといただきますっ!
ここで作られたアオノリは、室戸ジオパークのお土産屋さんで見せてもらったふりかけや青海苔のアイスになります。
ずーっと触ってたい気持ち。アオノリ愛おしい。
おとなりの水槽では、アオノリを養殖した水を再利用してなんと!アワビやトコブシが養殖されています。
鮮やかな緑のアオノリを食べているアワビは殻も美しいエメラルドグリーン。食べているものの色が殻の色に反映されるのだそうです。観賞用ではありませんが美しい。
アオノリを養殖した水で育てられているあわびやトコブシは、アオノリよりも高くて儲けが出そうな感じがします。1999年の最盛期に32トン獲れていたトコブシの収穫高は現在8トンまでに落ち込んでしまい、価値も高まっていますが「あわびやトコブシはボーナスのようなものなんです」と蜂谷さん。あくまでアオノリがメイン。海藻を陸上で養殖する技術を室戸で培い、そのモデルをやがては全国の海辺の町に拡大していくのが、蜂谷さんの大きな目的。
「最近は魚の消費量が増える一方、漁獲高は減っています。海岸周辺での養殖は飽和してきて、魚介類の養殖が徐々に陸に上がってきています。欧米の人たちもヘルシー志向で海藻が注目されはじめています。
この陸上で養殖するという技術が新たな水産の手法として確立されれば、魚や海藻を食べる人にとっても、海で働く人たちにとってもハッピーな結果を生むはずです」
プログラムはまだまだ続く!
ところを移して、室戸漁港。
こちらで青海苔作り体験をさせてもらいます。
先ほどのをさらに大きくしたプールがあります。
アオノリが食用になるためには、天日で乾かした後、粉末状に加工したり、漉いたりする必要があります。ここで行うのは、天日干しまでの作業。
大きなプールの中には、フッサフサのアオノリが泳ぐ。
バケツの中のモーター(蛍光灯用の60W)で水を攪拌させます。
このバケツは雨よけです。
「じゃあ何かい、アオノリは雨ざらしでええのかい?」と考えた方もいるかもしれませんが、アオノリは河口や湾付近の淡水と海水が混ざり合う汽水域で生育するので、雨水も気にしない、というか降ってもらった方がありがたいくらいくらい、なのだそうです。屋根もいらないし大助かりです。
漂うアオノリをプールの中から引き上げ...
採りすぎ!
水分が多いのでぎゅーっと絞って、コップに入れていきます。これが一人分。
ここで脱水機(最新型!)登場です。
洗濯ネットに入れたアオノリを脱水機にかけます。
脱水されたアオノリ。お美しい。
アオノリを干す前に、ほぐしていきます。
ほぐすコツはできるだけ、ダマを作らないこと、固まりが中にあると水分が抜けきらずにそこからカビになってしまうからです。
どこまでやればわからないので、気が済むまでほぐします。
でーきーたー。
これを1日天日に干して青海苔ができあがります。
後日、蜂谷さんが青海苔を送ってくだささった青海苔で作ったおにぎりとお味噌汁。
ちょうどいいしょっぱさと磯の香りで美味しくいただきました。
青海苔作り体験とっても楽しく、簡単でした。
アオノリの種から育つ様子、そして加工品になるまでを1日で見ることができました。
実際に青海苔を商品にするためには、たくさん作らなければならなかったり品質を安定させるなど、大変だと思いますが、今日は子供も参加しながら楽しんで体験することができました。
海から船に出て種付したノリを引き上げて、それからそれから...と想像していた青海苔作りは、確かに陸上だと、体力もそれほど必要とせず作業できます。陸上の養殖ってそういうメリットもあったんか!
と、感心しているうちにお子さま連中は、海へ。
近くに海があると入りたくなる季節です。
これにて体験ツアーは終了。
今日は室戸の大地の成り立ちから、海の底とそこで採られる海洋深層水、そのお水を使ったアオノリの養殖&体験と、土地と人間の暮らしがどうやって結びついているかを実感することのできた一日でした。
海藻の研究者、商品づくりを行う事業家のほか、室戸の地域づくりの活動も行いいろんな顔を持つ蜂谷さん。ご本人は「海藻の研究者ですよ♪」とおっしゃっていましたが、実際にお会いしてみると、それぞれの境目に生きる人なのではないか?とお見受けしました。
室戸で活動することになったきっかけ
蜂谷さんが室戸に来るきっかけになったのは、大学3回生の頃に応募した学生向けのビジネスプランコンテスト「キャンパスベンチャーグランプリ」でした。
深海から汲み上げた海洋深層を使ったアオノリ栽培をビジネス化するプランで、四国大会で最優秀賞を受賞。卒業後は一般企業への就職の道もありましたが、自分の考えた計画を実行に移すべく、大学院に進みフィールドワークのために室戸に通い、そこで食事や宿泊など地元のおばちゃんにお世話になりました。
しかし、ある時おばちゃんから「仕事がないから、大阪にでも行くわ」という話を聞き、室戸の基幹産業である水産業が衰退し、暮らすことが難しくなったこの地域の人たちの悩みを知ることになります。
「お世話になっている人がこの場所からいなくなるとか、やっぱり嫌じゃないですか!」という思いで、蜂谷さんは一念発起!この室戸に仕事を作ろう!と一般社団法人「うみ路」を設立。
室戸の仕事づくりの第一歩は、地元特産のソウダガツオを使った商品開発。
ソウダガツオはとても美味しいのに、日持ちがしない。そのせいで一本20〜30円程度にしかならず、地元の人も煮付けや焼き魚にする他はない、室戸の隠れた海の資産。
蜂谷さんは、そんな室戸のソウダガツオに目をつけ、海洋深層水に漬け込み、真空包装したコンフィにしました。室戸の外の地域へも売り出すべく、ネット通販サイト「むろっと」も立ち上げ、販売したところ人気商品になりました。
商品づくりでは地元のおばちゃんに参加してもらうことで、少しづつ手間賃も払えるようになりました。
おばちゃんも元気いっぱいです。
その後、本業であるアオノリの養殖事業に取り組みながら、地元の特産品作り、ジオパークセンターの店舗&カフェの運営など活動を拡大し続けています。
室戸に来てもらうきっかけとなる場づくり「むろっとバーベキュー」
最近では、ものづくり、仕事づくりのほか、室戸の人と都会の人達が交わり合う場づくりも行っています。
「むろっとバーベキュー」という交流の場では、都会の人を室戸に招待し、地元食材を使ったバーベキューでもてなした後、一緒に食材の収穫現場を見学したり、外から目線でアイデアを出し合うプログラムを開催。外の人が室戸に訪れるきっかけを生み出しています。
蜂谷さん、今日は素敵な体験を有難うございました。
これからきっともっと盛り上がるぞー、室戸ぉおおー!
【詳細情報】
蜂谷潤さん Facebook
https://www.facebook.com/hachiya.jun/about
一般社団法人「うみ路」
住所:高知県室戸市室戸岬町3635-1
電話番号:0887-23-3731
URL:http://www.murotto.net/
室戸ジオパークセンター
住所:高知県室戸市室戸岬町1810-2
電話番号:0887-22-5161
URL:http://www.muroto-geo.jp/
(text:西村、photo:西村、加藤 ※一部の写真は蜂谷潤さん提供)
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