Sponsored by 日本生活協同組合連合会
お肌はもちろん気持ちも元気になる!!バラを使った化粧品の工場見学 ナリス化粧品
みなさん、こんにちは〜。
今回は日本生活協同組合連合会さん主催、コープの商品が生まれる現場を見てものづくりを学ぶ「ラブコープ商品 工場産地交流会」に参加させてもらっています。今回の見学先は兵庫県三木市にあるナリス化粧品さんの兵庫工場。スキンケアやメイクアップなどの化粧品の製造工程の見学の様子やナリス化粧品の美に対する思いや現在の美容のトレンドなどもお伝えしていきたいと思います。
こちらはバラから生まれた化粧品、名前は「FREELIA(フリーリア)」と言います。
この「フリーリア」は、できる限りお肌にとって不要なものは使わないという意味を込めた「FREE」と組合員さんの声や意見を化粧品につなげたり、この製品で美しくなることで人と人との輪が広がり、素敵な結びつきが生まれるようにという絆を意味するスペイン語の「LIA(リア)」を組み合わせて名づけられました。安全や安心、結びつきという意味が込められた、すてきな名前です。
バラを使った化粧品なんてステキですね♪
この化粧品「フリーリア」の開発時に大切にしたことが3つあります。
(1)国産のバラを原料とすること
(2)無香料だけどやさしいバラの香りがすること
(3)バラエキスを配合することに着目した
この3つです。
原料となるバラは宮城県登米市のフリーリア専用のバラ園で育てられています。
生産者である鎌田さんやスタッフの皆さんが、なんと手摘みで収穫!
手で摘まないといけない理由は、バラの花が咲く高さが違うから。花の高さが違うバラは、機械でブァーっと一度に刈り取ってしまうと傷つけちゃったり枝を折ってしまうので一花一花、手で摘んでいきます。さらにこのバラの花びらを一本一本手で花びらに分けると、化粧品の原料になります。
ということではじまりました、バラばらし体験コーナー。
今日の工場見学のメニューその1は原料の花びらを解体する体験、その名も「バラばらし」です。
あ〜ん、いい香り。
ちなみにバラの種類は3万種類ほど。フリーリアで使用するバラは、ほのかにやさしい香りのする「モダンローズ」を使用します。
ばらすなんて、少しもったいない気もしますけど…バラが原料になるプロセスを体験してみましょう。
フリーリアに使っているバラの品種は5つ。ピンクの「レディラック」「ダブルデライト」、金色の「ゴールデンハート」、白い「正雪」、深紅の「ブラックゴールド」と5品種4色のバラを使用していて、それぞれが役割を持っています。
ガクの付け根と花の付け根を両手に持って少し曲げると、中の子房が見えてくるので、それを真逆に返すとあらカンタン♪
花びらだけきれいにほぐれてくれます。
バラの最盛期は毎年6月〜9月。ちょうど収穫は夏真っ盛りの時期。ビニールハウスの中は40度以上になることも珍しくないそうですが、きっと今日も生産者の皆さんがフリーリアになるためのバラをばらしてくれています。
これがフリーリアの原料となるバラの花びらです。この花びらは冷蔵保管され、埼玉県加須市にある工場に運ばれ、ナリス化粧品独自の製法で「ローズ水」が抽出され、フリーリアの原料となります。
原料のバラについて学んだところで、しゃかいか!は参加者の皆さんと別れ、製造ラインの見学へ出発。
こちらが今日案内していただく技術部技術課の上原さんです。
よろしくお願いします!
製造ラインに入る時は、構内用の服に着替えて完全防備。化粧品の工場では衛生的な理由からチリやホコリはもちろん、人間の体毛も持ち込んではいけないので、覆われてないのは手だけ。ちなみのこの制服は工場でまとめてクリーニングに出されます。従業員さんのお宅で洗濯すると、ペットの体毛や香料が入ってしまう可能性があり、それを防止するのが理由です。
入念に手洗い、ローラーがけを行い、
エアシャワーも通って、やっと入場ができます。入るだけで数分かかる、工場の皆さんは大変だ。
2階へ進んで行くとたどり着いたのは、
原料の保管庫です。ここには化粧品の原料がおよそ3,000種類ほどあり、原料として使えるよ、と合格しているものになると、5,000種類以上にもなってしまうのだそうです。原料が採用される際には、さまざまな安全性の基準に合格する必要があり、試験時には人の腕や背中を実際に使い、皮膚にアレルギー反応が起こらないかなどを確かめる「パッチテスト」を行って、合格した原料だけが原料として採用されることになります。
一定の温度で保管しないと劣化が進んでしまう原料もあるため、保管庫は温度管理がされています。さらに低温管理が必要なものは、専用冷蔵庫で保管されます。
これらの原料は受け入れ時に検査があり、合格すると管理のために必要となる「品目コード」が与えられます。このプロセスを経て、はじめて荷受けが認められたことになります。
荷受けされた全ての原料に品目情報を持った二次元コードが貼付され、何かあった場合に追跡できるようになっています。
使われる原料は「秤量室(ひょうりょうしつ)」へ。
この秤量室は、原料を計量するための部屋です。
ここでも計量後、機械から印刷された二次元コード貼られ、どれだけ使われたかが記録されます。
今回使用される原料たちはこちら!
原料は全て計り終わると「残秤量」を行います。この作業は、最初の量から使って出した量や残量がわかり、数値に間違いがないかを機械がチェックするためのもの。数値が正確(規格値の1%以内に収まってないといけない)でないと、次の混合作業を行う機械が動かなくなる、つまり、次の工程に進めないということになっています。それだけ厳格に管理されてるってことです。
飛散しやすい粉体は、専用の部屋で計量されます。飛び散って他の原料と混ざってしまわないため、という理由です。
液体は液体を量る場所、粉で飛び散りやすいものは専用の部屋で、粉でも飛び散りにくいものはさらに別の区域で、といったように原料の形状や特性によって量る場所を変えなければなりません。
例えば、ルージュの場合、顔料やパールの配合量で色を変えるので混じっちゃうと大変です。
化粧品の原料の管理がとても重要、ということがわかります。
「次は混合の工程を行う『調製室』へ進むのですが、計量する秤量室と混合・調製する部屋は必ず分けなさい、ということがGMP基準(医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準)として決まっています。化粧品は医薬品ではないけど、医薬品に準ずるような作り方できちんと作りなさい、ということですね。ただ、医薬品より難しいところもあります。医薬品は配合量が正しく入っていれば良いが、化粧品の場合はできたものの使用感も同じでないといけません。原料ロットが変わると使用感も変わってしまうことがありますので、実際に匂いを嗅いだり塗布して使ってみて、ロットごとにチェックし使用感を合わせていかないといけません。非常に難しいところがあります」と上原さん。数値があってることは大前提で、でもそれだけじゃダメってことですね。
その厳格に管理された原料たちを混合する調製室です。
いくつかタンクが並ぶ。蒸気で滅菌します。
充てんされる前の化粧品は、バッチ(混合される釜単位)ごとに規格通りになっているかという物性検査が行われます。部屋の中には検査のための機械がたくさんあります。
こちらで行われているのは、比重の検査。あらかじめ決められた比重の規格があり、規定の範囲に収まっていないと、決められた量の原料が入っていない、もしくは違う原料が混入している可能性があります。ここでは設計されたものどおりになっているかを確かめます。
タンクの中を見ようと顔を近づけると、ほんのりバラの香り。ツンとする感じじゃなくてやさしく包まれるような感じです。
今、まさに混合されているのは、フリーリアの「フェイスクリア」という製品。フリーリアの中でも人気NO.1の製品です。クレンジングや洗顔の後、化粧水や乳液の前に使う、古い角質をふき取るためのスキンケアアイテムです。
ここからは参加者の皆さんと合流して『見学コース』から、工程を見せてもらいます。
フリーリアのフェイスクリアが充てんされるところです。
資材倉庫に保管されていたフェイスクリアの容器は、充てん工程の前に黄色い専用のケースに移し替えられます。ここは「開梱室」といって、異物混入の原因となる段ボール箱の切れ端、その他入ってはいけないものが、充てん室に侵入するのを防止するための文字通り、開梱する部屋です
充てん室の空気は、空気中のゴミやチリを取り除いてくれるHEPAフィルター(High Efficiency Particulate Air Filter)によって清浄に保たれています。
ボトルが製造ラインに並べられます。
この機械はボトルの中を洗浄するためのクリーナーです。
ひっくり返して、ボトルの中にエアーを吹き込み、微細なチリやホコリを吹き飛ばす。
フェイスクリアの中身を充てん。
さきほどの調製室のタンクで混合され、ろ過された混合液がホースで運ばれ、充てん機へ供給されます。空気に触れることなくきれいな状態で化粧品をボトリングできるので、より衛生的な充てんが可能!!
6本ある銀色のノズルを深く差し込み充てんします。ノズルを上げながら中身を注いでいきます。上からザーッと充てんすると、容器の中で化粧品が泡立ってしまうことがあり、決められた量を入れることができない場合があります。下から上に液面を泡だてないように追いかけるように注入することによって、ボトルに規格通りの量を入れることができる、この方法は「液面追従」と呼ばれています。
なるほどね、かしこいわ。
そして、機械にセットされたキャップを、
機械が自動でくるくると回してグッと締め上げます。手作業で締めるとムラができてしまうので、機械を使っています。キャップ式やプシュプシュ押すディスペンサータイプなどキャップの形状で使う機械も変わります。
次は「排出機」というマシン。この機械は良品と不良品を選別する役割を担っています。このマシンの透明な板の中でラインがつながることなく、2つになってるのがわかりますか?
写真の右から流れてきた製品を、中身がそもそも入っていない、フタがない、フタの閉まりが緩いなどをこの機械がチェックし、もう一方のラインにアームで移し替えています。左奥に流れていくのがチェックを通過した良品です。
ちゃんとキャップが締められているかをチェック!
合格した製品は、その後製造日やロットを印字されます。
つづいて箱詰め。
封かんシールが貼られ、
外箱にも製造日が印字、カメラで記録されます。
そして、各生協の宅配トラックやお店を経てみなさんのお手元に届くというわけですね!!
動画でもぜひご覧ください。
見学の後にはお楽しみの時間もあります。
角質のキメの細かさで化粧水が浸透するスピードに違いがある体験を見てビックリ!!
そして、最後はナリス化粧品のメイクアップアーティストさんのベースメイクレッスン!
フリーリアの化粧下地「美白UVプロテクター」を使って、目の下や鼻の脇、ほうれい線など顔のくぼんだところをピンク系下地で明るくする技を習ったり、
参加者の皆さんとわいわいキャッキャッ!言いながら楽しい時間を過ごさせていただくことができました。
メイクって、やらなきゃならない!少しめんどくさいなぁと思うときもありましたが、この成分ってこういう意味だったんだと改めて知ったり、みんなで「キレイになったねー♪」と言い合ってるとなんだか楽しくなってきます。チョット自信のないところを隠さなきゃ、と思って一人で鏡の前でやるのとはまた違う気持ちです。お肌はもちろん気持ちも元気になってくるなんて不思議なものだなぁと思います。
ナリス化粧品さん、今日は楽しい時間を有難うございました!
【詳細情報】
生協の組合員さんとナリス化粧品との勉強会の様子はこちら(コープ商品サイト)
ナリス化粧品 兵庫工場
住所:兵庫県三木市緑が丘町本町2丁目5
電話番号:0794-89-8030
URL:http://info.freelia.com/
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