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世界的なフィットネスメーカーは今も走り続けている!ジョンソンヘルステック社のランニングマシンができるまで【台湾】
みなさん、こんにちは!
突然ですが、運動はお好きですか?
近年の健康ブームでスポーツジムやフィットネスクラブなどを利用している方も増えてきましたよね!
ジムといえば、忘れちゃいけないのがフィットネスマシン!
普段あまり運動しない人でも安全で効果的な運動ができるよう手助けしてくれる頼れる味方です!
そんなありがたいフィットネスマシンですが、一体どのように作られているのでしょうか?
「お世話になっているのに、そういえば考えたことないかも・・・!」
なーんて気づいてしまったトレーニングに関心の高いあなたも必見!
今回はフィットネスマシンの中でもメジャーなランニングマシンの製造工程をどどーんとご紹介します!
ということで・・・
再びやってきました、TAIWAN!
今回は、台湾のフィットネスマシンメーカー『ジョンソンヘルステック社』へとお邪魔します!
前回に引き続き、台湾エクセレンスさんにご紹介いただきました。
▼前回の台湾記事はこちら
ジョンソンさんの本社と工場があるのは、台北から約1時間でいける台中市。
台中市は、台湾の中でも気候が安定しており文化施設も充実しているため台湾で最も住みやすい都市とも言われています。
緑がいっぱい!台北とはまた違ったのどかな雰囲気です。
ジョンソンヘルステック社へ到着!
台中市に本社と工場を構えるジョンソンヘルステック社は40年以上、世界100カ国以上で販売を行ってきている台湾の大手フィットネスマシンメーカー。
引用:Johnson Health Tech Japan 企業概要 より
こちらの地図の青色が現地に支店がある地域、緑色が製品が販売されている地域。
塗られていない地域の方が少ないくらいですね!す、すごい・・・!
なんでも世界中で年々シェアを拡大しており、近年では対前年比平均プラス24%の実績を誇っているんだとか。
今、急速に成長しているグローバルカンパニーです!
2004年には日本法人であるジョンソンヘルステックジャパンも設立し、近年では日本でも多くのスポーツ施設に導入されています。
主な製品ブランドは『MATRIX』『HORIZON』など。
有名なスポーツジムにも導入されているので、もしかしたら見覚えのある方もいるのでは?
それでは早速、本社内へとお邪魔します!
!!!ちょっと、待ってください。
入り口にこんなボードが・・・!
「WELCOME しゃかいか」と書かれたウェルカムボードが我々を迎え入れてくれました!
ジョンソンさんのおもてなしの精神が沁みる・・・!
まずはシアタールームへ。
はじめに社員さんにご案内いただいたのは本格的なシアタールーム!
こちらでジョンソンさんの事業内容や創業の歴史を教えていただきます。
映画館のようなふかふかのソファー!思わずほころんでしまう取材チーム。
スライド資料に合わせてジョンソンさんのこれまでの実績についてご説明いただいた後、創業者であり現会長であるピーター・ロー氏の現在に至るまでのドキュメンタリームービーを拝見しました。
なんと、こちらのドキュメンタリーは台湾の有名な映画監督、吳念真さんが制作されたもの。
日本ではあまり聞かないですが、台湾では創業のエピソードをドキュメンタリーとして制作する企業は少なくないんだそうです!思わぬところに文化の違いが・・・非常に興味ぶかいです!
世界的なフィットネスメーカーへと成長した背景には、会長さん自身の弛まぬ努力とかけがえのない家族の支えがありました。
元々は貧しい暮らしだった社長さんですが、家族のために骨身を惜しまず働き、奮闘し続けたことで現在の成功をなし得たそうです。
そんな社長さんの熱い思いから生まれたジョンソンヘルステック社のマシンは非常に優秀なものばかり!
世界各国の賞を受賞しており、日本において『グッドデザイン賞』を受賞している製品も。
また、台湾で革新的な製品に送られる台湾政府公認の『台湾エクセレンス賞』においても、1989年から2019年まで、2014年以外は毎年受賞しています。
こちらが台湾エクセレンス賞のロゴマーク!
R&D、デザイン、品質、マーケティングの4つの基準に基づいて毎年厳選な審査が行われるので、続けて受賞できているのは本当にすごいことなんですよ〜!
今回の工場見学では、2015年に台湾エクセレンス賞も受賞しているランニングマシンの製造工程に密着していきます!
MATRIX ランニングマシン「T7xi Treadmill」
こちらが今回製造過程を見学させていただくランニングマシン!
幅56 cm/22インチのしっかりとしたベルトにより安全で自由な走りを実現。
優れたパフォーマンスと耐久性を誇ります!
ステップ高はわずか24cmなので、初心者や高齢者でも乗り降りが安全ですね。
また、内臓されている19インチの静電式タッチパネルスクリーンモニターで地上テレビ番組を観たり、Wifiに接続してWebやSNSを楽しむことができたりとエンタメ性にも特化しています!
なかでもおすすめなのが、こちらの『バーチャルアクティブ』という機能!
世界各国の風景や街並みをリアルに表現したバーチャルコースが用意されているので、その場にいながらまるで世界中でランニングをしているような気分で走ることができるんです。
ハワイの青々と茂った森や壮大なグランドキャニオンなど、人生で行けないかもしれない憧れの地でランニングができるとは・・・!すごい世の中になったものです。
モニターはアプリ形式のわかりやすいインターフェイスなので、直感的に動作できますね!
しかも鮮明で高画質なのが嬉しい。
娯楽を楽しみながら運動ができるなんて・・・
ながら行為が身についてしまっている現代人にとってもストレスフリー、間違いなしです。
では、このマシンはどのようにつくられているのでしょうか?
お待ちかねの工場へと向かいましょう!
工場は本社の玄関を出て、歩いてすぐのところにあります。
まずは、溶接・塗装の現場へ
こちらでは、主に金属同士をくっつける『溶接』という作業が行われています。
ウィーーンという機械音が鳴り響く中、鮮やかな火花が散っています!
熱気が立ちこめる緊迫した空間です・・・!
現在は、ランニングマシンの溶接中。
今回のように手作業の場合もありますが、危険な作業が多いので95パーセント以上はロボットが行なっているんだそう。
もちろん、ロボットが行なった溶接は担当者によってしっかりとチェックされているので品質はきちんと担保されています!
溶接の現場では、ランニングマシンなどの生産の現場リーダーをしている李さんとお会いしました。
李さんは品質や生産、コストなどの管理をしている勤務19年目のベテラン社員さんです。
とっても頼もしいお姿に、思わず私たちも真似して腕組み!どしっと構えてみました。えっへん!
続いて、塗装の現場へ
塗装される部品は、紐に吊るされ塗装室へと順番に回っていきます。
こちらの方は、塗装中に塗ってはいけない部分に色がつかないようネジで塞いでいるようです。
一見地味な作業ですが、品質を保つためには大事な作業!ひとつひとつ丁寧に作業していきます。
塗装室では、専用の塗装剤で部品をひとつずつ染めていきます!
塗装剤は環境に優しいエコなものを使っているんだとか。
丈夫で傷つきにくい、車と同レベルの品質で仕上げられていきます。
タッチパネル・グリップの組み立てラインへ
続いて、ランニングマシンのタッチパネルとグリップ部分が作られているラインを見学します!
現在、各工程に1人ずつ配置され隣り合わせで作業中!
みなさん、真剣な表情で着々と作業を進めている様子。人の手を伝って徐々に完成に近づいていく様子は見ていて気持ちが良いですね!
それぞれの作業が終わると、きちんと動作が行われるかチェックを行います。
作業担当者ではない方が確認をすることで抜け漏れのない入念なチェックができます。
ちなみに、こちらのランニングマシンのグリップは心拍数が測れるようになっており、走りながら現在どれくらい息が上がっているのか確認することができるんだそう。
ダイエットしたいのか体力をつけたいのかによって目標とする心拍数も異なってくるので、走りながら確認ができる機能は有難いですよね!
ふと見上げると、壁に数字が書かれたモニターが・・・!
こちらは、目標と実績がリアルタイムで更新されるデジタルモニターです。
『1日の目標』『この時間までの目標』『今日の実績』『目標との差異』がそれぞれ表示されています。
『この時間までの目標』は、始業開始の朝8時から現在の時間までの実績。
目標は46個だったので、目標に対して現在+3個達成しています!
今日の目標、150個に対して良いペースで作業が進んでいることが分かりますね。
見える形で管理されるとモチベーションも維持しやすいので素晴らしい工夫です!
マシンの部品は全てバーコードで管理!
実は、マシンの部品は全てバーコードで管理されています!
出荷する際に、部品ごとに発行されたバーコードをスキャンしPCに情報を送ることで、その部品がいつどこで作られたかを把握できるんです。
部位によって、バーコードが違うので1つの商品には4個以上のバーコードが登録されることになります。
何か事故があったときや不良品だった場合にもバーコードからデータを確認することができるので安心ですね!
梱包が完了したら、バーコードを貼って発送準備完了!
タッチパネル・グリップ部分は組み立て式なので、発送は分けて行うようです。
モーター調節室へ
こちらのモーター調節室では、他の工場から届けられたモーターが正しく動くよう調整を行なっています!
調整を行なった後はきちんと稼働するか確認をします。
問題がない場合は、モーターを積み上げ、ラインに乗せて運びます。
基本的には移動は機械で行い、人は動かなくても大丈夫な作りにしているそうです!
効率的かつ人員削減にも繋がるポイントです!
ランニングデッキ組み立て
こちらは、ランニングマシンの中でも重要なベルト部分の組み立てをしているラインです!
こちらでは、1つの製品につきリーダーとアシスタントの2名体制で組み立てと動作チェックをしています。
チェック項目は主にこちらの3点。それぞれが適正かどうか確認しています!
①スピード
②ベルトの張り具合
③傾斜の角度
マシンの肝となる大切なベルト部分。クオリティ担保のためチェックは入念に!
確認完了したフレームは異音室へ
問題ないと判断されたランニングデッキは異音室に送られ、ノイズなどがしないかダブルチェックされます。
室内の様子も録画されており、何か問題があった場合はバーコードからデータを見れるようにしてあります。さすが、リスク管理もしっかりとされています!
検査が終わると自動で出てきます。お帰りなさい!
厳しいチェックを乗り越えて出てきた優秀なマシンちゃん・・・!なんだか愛おしい。
最後のチェック、検品!
50台に1台の頻度で、実際に走って精度を確かめる検品が行われます。
1〜MAXまで全ての速度を試し、正しいスピードが出るかチェックするんだとか!
な、なんて、大変勝負な検品作業・・・!
しかし、この笑顔!!!そしてしっかりと握られたGOODポーズ・・・!
さすがフィットネスメーカー!従業員さんの体力もスポーツマン規格とは。
(さすがに最後は息乱れ・・・お疲れ様でございました・・・!)
チェックをクリアしたマシンは包装へ!
できあがった大きなマシンを5名がかりで包装作業しています!
ジョンソンさんの製品は重量のあるものが多く人の力で運ぶのは困難なため、自動で持ち上がる機械を開発したんだそう!
従業員さんにも優しい画期的なシステムですね!
完成したマシンは、車で出荷されていきます!
様々な工程を乗り越えた優秀なランニングマシンよ、
みんなの思いを乗せて世界中の人々の健康を支えておいで〜!!!
製造過程を動画でもご紹介!
副社長の羅雅芳氏にインタビュー!
ジョンソンヘルステック社の副社長、そして会長の娘さんでもある羅雅芳氏にインタビューを行いました!
台湾エクセレンス賞受賞製品のこだわりポイントはなんでしょうか?
安全性、耐久性、イノベーション、使いやすさを重視し、品質にこだわりを持っています。
また、品質だけでなく研発からマーケティング、品質管理、カスタマーサービスまで全てを重視しています!
市場のトレンドや消費者のニーズなどの把握には力を入れており、例年多くの予算とリソースを使っていますよ。
これからの日本市場における展望をお聞きしたいです!
日本はとても特殊な市場です。日本のシニア層の市場規模は拡大してるので、商品やサービスもしっかり準備していきたいと思っています。また、2020年には東京オリンピックもあるので、現在もたくさんのオリンピックの選手と協力して、良い成績を出せるよう励んでいます!
日本支社とも連携して、これからも日本の消費者に最高なサービスを提供していきたいですね。
インタビュー動画も合わせてどうぞ!
創業者であるピーター・ロー会長にご挨拶!
工場では、現場の様子を見にいらっしゃっていた会長さんとお会いすることができました。
モニタールームで会長さんのドキュメントを拝見していたので、感慨深い思いでいっぱいです・・・!
家族経営の小さな会社から始まり、今や世界中に支社を持つ大きなグローバルカンパニーへ。
現在も急成長を続けるジョンソンヘルステック社を支えているのは、良い製品を作りたいという熱い思いと創業当初から変わらない「ものづくりの現場」を愛する気持ちなのではないかと思います。
最後はみんなで写真撮影!
ちょっぴりスポーツジムをさぼりがちなわたしでしたが、もう、ものすごく走りたくなってきました。
きっと、これからランニングマシンを使うときは、ジョンソンヘルステック社で出会ったみなさんを思い出すんだろうなあ。これからも運動続けるぞ〜〜〜〜〜!!!
ジョンソンヘルステック社のみなさん、本当にありがとうございました!!!
【詳細情報】
Johnson Health Tech Co., Ltd.
住所:No. 999號, Section 2, Dongda Road, Daya District, Taichung City, 台湾 428
URL:https://johnsonjapan.com/ (日本法人)
台湾エクセレンス
URL:https://www.taiwanexcellence.org/jp
Facebook:https://www.facebook.com/TaiwanExcellence.jp/
Twitter:https://twitter.com/twexcellence_jp
(text:前田 photo:Pei-Ying Hsieh)
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