祝・「ハタオリ学」出版記念!富士山の麓の織物産地 富士吉田を教科書片手に巡ってみた
富士山の麓にある織物産地、山梨県富士吉田市(通称:ハタオリマチ)にやってきました!ハタオリマチで織物について学べる本「ハタオリ学」が出版されたと聞きやってきたのは、ハタオリマチで地域おこし協力隊の経験もある森口理緒です。
「ハタオリ学」は、織物のはじまりからハタオリマチの知識まで体系的に学べる教科書です。
前編では、「ハタオリ学」の出版に至る経緯や産地の未来についてお話をじっくりと伺いました。ここからの後編では、実際にハタオリ学を片手に産地を巡ってみたいと思います!食から街の取り組みまで、織物産業と密接にかかわっているハタオリマチの様々な文化に触れていきます。
前編の記事はこちらから↓↓
ハタオリと食文化は結びついている!
富士吉田市に来たら覚えてほしいキーワードは富士山、織物、そして「吉田のうどん」です。
ちなみに吉田うどんではなく、吉田のうどん。ここが結構ツウポイント。
人口5万人ほどの街の中に40店舗以上もお店があり市民のソウルフード的存在です。
特徴は太くて硬い麺。「こしがある」と表現するのも違う、とにかく硬くてむちむちしていて、吸うのも大変な麺。
今回やってきた「くれちうどん」さんで頂いた温かいうどんには煮キャベツと馬肉が入っていました。吉田のうどんの定番具材です。
吉田のうどんは機織りととても深い関わりがあります。むかし、織物を織るのは女性の仕事でした。女性がなるべく手を止めずに織機を動かし続けられるよう、お昼ご飯を作るのは男性の役割だったそう。そのとき生まれたのがパッと食べられるうどん。男性が地粉を力強くこねたことで、とびきり硬い麺になったと言われています。
そして富士吉田一帯は丘陵地帯にあるため、あまりお米の栽培に向いていない土地でした。その代わりに始められたのが小麦の栽培や養蚕。お米が育てにくい場所だからこそ、絹織物の文化が育まれました。
実は富士吉田以外の繊維産地を見ても、機織りと食文化が密接に関係している事例がいくつもあります。その土地で発展した産業と関わりのある食を頂くのはとても面白いですね。
地元の人は温かいうどんと冷たいうどんを両方頼む人も多いほど、うどんをよく食べます。二つ頼んで麺の硬さを比べるのもおすすめ!
ハタオリマチのルーツであり幻の技術「甲斐絹」
お腹を満たし、ようやくハタオリマチの機織り探検へ。やってきたのは、富士技術支援センター(通称:シケンジョ)。ここでは織物の物性検査や研究、地元の繊維業者さんのサポートをしています。明治期の頃からあるこの施設で、ハタオリマチの織物のルーツを探っていきます。
今回特別に見せていただいたのは、「甲斐絹(かいき)」と呼ばれる幻の織物たち。
紙の上に風景や文字が描かれてるように見えますが、これらは全て織物です。
例えば綿織物が得意な工場が集まる浜松産地、ウール生地を作ることが得意な尾州産地のように、全国の繊維産地にはそれぞれ特徴があります。一方ハタオリマチには代表的な素材や織物の特徴があるわけではなく、ポリエステル糸を使用した傘生地が得意な工場があれば、綿生地を作る工場があったり、キュプラ糸を使用したスーツの裏地を専門に織っている工場もあります。
一見バラバラに見えるハタオリマチの織物ですが、根底にあるのは「薄い先染め生地を織っていた」という歴史があり、それが今の織物に通じていること。
そしてこの特徴を象徴するのが、今のハタオリマチがあるエリアで江戸時代にうまれ、羽織の裏地に使用されていた織物でした。この裏地は贅沢を禁ずる「奢侈禁止令」が布かれていた江戸時代に庶民から人気を集めていた織物で、表地でオシャレを楽しめない庶民たちがこっそりオシャレを楽しむためのツールでした。
機能面のみが重視されがちな薄くて軽い「裏地」という織物の中に、とびきりの意匠やテクニックや教養を詰め込んで作られています。
この裏地の生産は昭和まで続き、昭和初期には「甲斐絹(かいき)」と呼ばれ日本全国で名を馳せ、ある種のブランドのように国民に知れ渡っていたそう。
昭和初期には「甲斐絹(かいき)」という名で呼ばれました。
糸を染めてから織物を作る「先染め」の技術を使い、糸を絣に染めたり経糸と緯糸に反対色を使うことでシャンブレー生地を作ったり。時には織り機の上で経糸だけに絵付けをして織ったりと、とてつもない時間の掛け方で裏地を作っていた当時の様子が伺えます。
現在甲斐絹を作る技術は途絶えてしまっていますが、甲斐絹を作っていた背景があるからこそ、ハタオリマチの工場では用途は違えど細い糸を織った先染めの生地が今でも多く作られているのです。
ハタオリマチを支える重要人物 五十嵐哲也さんと再会!
前回の記事でも触れたとおり、ハタオリマチは全国の産地の中でも工場がオープンに活動する動きが早かった地域です。産地の転換期よりも前の1999年から25年間ハタオリマチに関り工場をサポートし続けている人物が、シケンジョの五十嵐哲也さんです。2016年にしゃかいか!で五十嵐さんにハタオリマチのレクチャーをうけました。
現在も五十嵐さんは「シケンジョテキ」というブログを書いています。これは五十嵐さんが2011年から書き続けているもので、内容がとてもマニアック。テキスタイルコミュニティの中で熱狂的なファンがいるほど面白くて変態なブログなので、ぜひ読んでみてください。個人的にはハタオリ学で産地の基礎知識を学んだ後にブログで知識を深めるのがおすすめ!
シケンジョテキを五十嵐さんと一緒に始めたのは、当時技術センターに勤めていたハタオリ学の著者 高須賀活良さんでした。五十嵐さん曰く、シケンジョテキを始めた時の軸や熱量が、ハタオリ学にも繋がっているのだそう。
五十嵐さん「ハタオリマチの良いところは、かっこつけてテクニックや知識を謳っていないことだと思うんです。シケンジョテキを始めたときからずっと、産地の『すごい面白い!』部分を伝えることから変わっていない。この、面白さをわかってもらいたい!という思いは、ハタオリ学になっても一貫して変わっていないと思います。機織りという営みを見ていると、社会とは?生きるとは?人間そのものとは?までさかのぼれるのが面白いですね。そういう『問い』を突き詰められるフィールド(産地)がここにあることが凄いです」
日ごろ、産地は1つの生態系のようだと話している五十嵐さん。ここからは多様な作り手がいるハタオリマチの機屋さんへ実際に会いに行ってきます!
行商でネクタイ販売?! トラディショナルなネクタイを作る 渡小織物
前編のハタオリ学出版インタビューでもお話を聞いた渡小織物さんにやってきました。
渡小織物はシルクネクタイの生地を作る工場です。
渡小織物の渡辺太郎さん。ネクタイ工場の3代目でありハタオリマチの兄貴的存在としてみんなを引っ張ります
ショールームには壁2面を埋めつくすほどネクタイがズラッと並んでいます。これらは全てオリジナル商品のネクタイ。渡小織物さんではネクタイを自分たちでお客様に販売しています。
スーツでの通勤が少なくなった昨今、ネクタイを売るのは正直難しい。そんな中で渡辺さんが行っているのは、本当に必要な人のところにネクタイを届けるための行商販売です。
行商販売を始めたのは15年くらい前のこと。主に生命保険会社の営業の方々に向けて販売するところから始まりました。生命保険会社で営業をされている方は身だしなみやネクタイにかなり重きを置いているそうで、ネクタイをビジネスツールに使用しています。
10月から6月までの9か月の間、週の2日は日本のどこかへネクタイを持っていき販売しているそうです。保険会社の支社を含め今は大体5~60軒ほどに販売先が増えていきました。
ネクタイを付ける頻度が極端に減る7月~9月は販売をお休みし、ネクタイの製造に集中しているといるそう。作ることと売ることのバランスを自分たちで調整できるのは自社販売の強みです。
織るところから売るところまで自分でできる事のもう一つの強みは、小ロットでクイックにものづくりができることだと話す渡辺さん。
特に行商販売をすることで、お客様からの声をすぐに新商品に反映できることが良いと言います。
もともとは100%OEMでネクタイの生産をしていたそうですが、現在はほぼ数%のみの卸を残して自社販売に切り替えました。売上自体はOEMで生産していた時より下がったそうですが、利率が上がりキャッシュフローも改善されたと話します。
渡小織物では行商販売ラインのほかにもう一つ、TORAWというラインも用意しています。こちらはよりトラディショナルで高級感のあるオリジナルネクタイのブランド。毎シーズン渡辺さんがデザインや太さを変えて展開しています。シックで合わせやすい色合いが多いTORAWのネクタイはプレゼントにもとてもおすすめです。
気になる方はぜひTORAW Webサイトを覗いてみてください!
最近ではネクタイに使う生地の余りを再活用して、女性やカジュアルな恰好でも付けやすいリボンタイも作っています。
さっそくみんなで試着。洋服にも合わせやすい!
いつも工場見学の際にネクタイは見るだけでしたが、今回始めて渡小織物の商品を購入することができとても嬉しいです。
最後に実際に生地を織っている現場を見せてくださいました!
工場には何色ものシルクの糸が並んでいました。緻密な柄表現や配色の多様さは、こうした糸ストックの多さにより作られています。
舞台で映える!インパクト大な生地の数々 宮下織物
続いてやってきたのは、宮下織物さん。
宮下織物はウェディングドレスや舞台衣装に使われる生地、服地などを主に生産しています。案内してくださった宮下珠樹さんは会社の代表でもありオリジナルの生地デザインから柄のデータ作りまでこなしています。
さっそく見せていただいた生地のインパクトに驚く私たち。緯糸をランダムに浮かせて織った織物の上から、宇宙柄や花柄をプリントした作品だそう。浮いている緯糸をランダムにカットすれば、糸が飛び出してきてまるでこちらに迫ってくるような立体感に!
他にも、こんな緻密な絵柄から
一見プリントのように見える多色使いのものまで。これらを全て織物で表現している宮下さん。宮下織物では織物の柄を自在に出せるジャカード織機という機械を使い、布を織っています。ジャカード織物の柄設計に必要な意匠づくりも、宮下さんのお仕事。
ジャカードとは、無数の紐のような装置を吊って経糸を自由に動かせる織り機のこと。経糸を自在に動かすことによって細かい絵を織ることができます。
事務所にある無数の生地サンプルはほぼ宮下さんが手がけたもの。毎シーズンオリジナルのデザインを発表しています。
生地の注文が入ったら糸量の計算から手配、染色の指示出し、生地の出荷まで全てこなしている珠樹さん。その合間に日々新しい布のデザインをし、東京での展示会も基本的にお1人で出ています。
日々大忙しの宮下さんは、産地や自社の人手不足にも課題を感じているそう。ハタオリ学は「産地にこんな仕事があるんだ」と知ってもらう良い機会だとおっしゃっていました。
「全てが網羅されてるけど、楽しく読めるっていうのがすごいですね。これだったら織物を全然知らない人が読んでも読み物として楽しい。そしてちゃんと学術的にも残せるっていうのが素晴らしいと思いました。ハタオリマチは割と若い職人さんが入ってきていて、他の産地の人に『良いね』と言われることも多いですけど。でも実際は職人さんが引退して出来なくなる工程も多いんです。こんな仕事があるって、知りさえすればやってみたい若者もいるんじゃないかと思うんですよね。ハタオリ学は編みと織りの違いから産地の特殊な技術まで詰まってるから、知ってもらうという意味ではすごく良い本ですね」と宮下さん。
ハタオリ学には珠樹さんがジャカード生地の設計をしているシーンも登場します。柄制作になくてはならない重要な工程、ぜひ見つけてみてください!
ハタオリのマチの布に触れられる宿 SARUYA HOSTEL
機織りの世界から飛び出しやってきたのは富士吉田市の街の中。ノスタルジーな雰囲気が漂う「本町通り」の商店街を歩いていると、突然ふわっと現れるSARUYA HOSTEL。ここは何だろう?と町ゆく人がつい扉を開けてしまうほど素敵な雰囲気の宿です。入口の暖簾は、地元の機屋さん テンジンファクトリーで作られたリネン生地が使われ、中に入るとこの街で作られたブランケットやハーブティーも購入できます。
フランスでの活動経験もある株式会社DOSO代表の八木毅さん。
現在は外国人観光客の増加もあり、なかなか予約ができないSARUYA HOSTEL。最近は新しくホテルタイプのお部屋が2部屋増えました。そんな人気宿のオーナーは、ご自身もデザイナー/アーティストでもある八木毅さんです。
八木さんはSARUYA HOSTELのほかアーティストインレジデンスなどの運営もし、2021年から富士吉田で開催しているアートイベントFUJI TEXTILE WEEKの実行委員長もされています。
八木さんが富士吉田にやってきたのは2013年ころ。当時東京のデザイン会社で働いていた八木さんは、デザイナー仲間に誘われて初めて富士吉田にやってきました。
周辺の河口湖や山中湖、富士急ハイランドは知っていたそうですが、富士吉田市という場所は知らなかったそうです。まだまだこの街にやってくる人が多くなかった時代に、「みんなの貯金箱財団」として、デザインコンペティションを企画したり、富士吉田の施設のショップをデザインをし、行政や街との関わりを作りながら富士吉田という名前を外に出す活動を始めました。
それはハタオリマチの織物事業者さんが自ら外に出だしたタイミングと一緒で、富士吉田では織物産業の転換期とともに街の転換期でもあったのです。
外から富士吉田に様々な人を呼びはじめたときに直面したのが、自分達の目線で、地域の魅力を伝えることができる宿がなかったことでした。それがSARUYA HOSTELを作るきっかけになったそうです。
「富士吉田に住みたいと思って来たわけではないけれど、住みたい街をみんなで作っていけば良いかなと思って、それが富士吉田だった」と語っていたのが印象的でした。
八木さんを初めとする仲間たちの活動もあり、クリエイターやアーティストが増えていき、さらに仲間が増えていきます。八木さんが言う通り、自分たちで住みたい街を作り続けているのが富士吉田という街の特徴なんだと思います。
富士山という自然があって、そこから街に下りてきたらハタオリという産業観光がある。そういった1つの軸があることが、この街のアイデンティティであり惹きつける理由だと八木さんはお話してくれました。富士山からハタオリまで、この街のブレない魅力を外の人と街の子供たちに伝えるために今回出版されたハタオリ学がとても大事なことがわかります。
SARUYA HOSTELに泊まるとアメニティやシーツなど、お部屋のいたるところでハタオリマチの織物を感じることができます。ハタオリ学を持ってハタオリマチを散策し、最後にここで一泊して夜は機織り産業で栄えた飲み屋街に繰り出せば、ハタオリ学の体験版が完成!
街の人も外の人も富士吉田を面白がれる複合施設 FUJIHIMURO
ハタオリマチ巡りの最後にやってきたのは、ふじよしだ定住促進センターがある「FUJIHIMURO」。
主に移住を考えている人のサポートを行っている機関でありながら、その他の取り組みもとてもユニークな場所です。お話を伺ったのは、渡邉麗さん。生まれも育ちも富士吉田で、定住促進センターができる前の時代から街に関わり、先ほど伺ったSARUYAの立ち上げも仲間の挑戦を陰ながら応援していたと語ります。
ふじよしだ定住促進センターは地域おこし協力隊の受け入れ機関でもあり、FUJIHIMUROという場所は外からやってきた若者たちの活動場所としても機能しています。渡邉さんはそんな若手たちのお母さんのような存在です。
ふじよしだ定住促進促進センターの前身となる団体の立ち上げに関わっていたメンバーの写真が天井にありました。真ん中は先ほどSARUYAでお話を伺った八木さんです。この「初期メン」たちが現在の商店街活性やふじよしだ定住促進センターのきっかけなどをつくっています。
さて、このふじよしだ定住促進センターのユニークなところを3つご紹介。
ユニークポイント①:製氷会社の冷蔵庫と事務所の跡地を活用した複合施設であること。
もともと製氷会社だった跡地を活用しており、一階には保育園、三階に定住促進センターの事務所、コワーキングスペースが入っています。写真だと見えないですが、右にある氷の冷蔵庫だった空間はリノベーションされ、クラフトビールのブルワリーやギャラリーなどがあるのです。
この敷地内は平日は園児たちが、休日はマーケットや展示、ブルワリーのオープンがありいつも賑やかです。
ユニークポイント②:暮らし体験施設「NERUTOCO棟」
一名での滞在から、ファミリーまで受け入れ可能な滞在施設があります。その名もネルトコ…可愛い名前!
ここに滞在しながら富士吉田の暮らしをプチ体験でき、移住を考えている方がふじよしだ定住促進センターのスタッフや街の人に質問しやすい環境が整っています。
初めての土地にいきなり家を借りて暮らすのは勇気がいるものですが、こうしてお試しができるのはとてもありがたい制度です。
移住を検討の方は、ぜひこちらをご覧ください
ユニークポイント③:街に関わる様々な人が事務所を使い交わり合う
先ほども書いた通り、ふじよしだ定住促進センターの事務所は街に関わる様々な人が行き来しています。
ちょうどセンターの事務所を訪れたときに事務所にいたのは、ハタオリマチフェスティバルの実行委員である藤枝大裕さん。皆さんそれぞれに活動は違えど、気軽に声をかけられるのがこの場所の良いところ。
それぞれ役割は違えど、この場所でふんわりと皆が繋がっている。こうしたゆるやかな繋がりがさらに街での取り組みを加速させているんだと思いました。
気づけば夕暮れになっていたハタオリ探訪。ハタオリ学で学んだ知識を携えて実際に現地で見ると、観光と言うには深すぎるフィールドワークをすることができました!
ハタオリマチは毎月第三土曜日にオープンファクトリーを開催しています。ハタオリ学とともにぜひハタオリマチへいらっしゃい!
「ハタオリ学」
EC: https://hatajirushi.official.ec/items/86379674
YouTube: https://youtu.be/OVX0ZGbMl6Y?si=JW6039Y2wIZe37z9
富士技術支援センター (通称:シケンジョ)
〒403-0004 山梨県富士吉田市下吉田6-16-2
Web: https://www.pref.yamanashi.jp/yitc/sosiki/seni.html
渡小織物
〒403-0009 山梨県富士吉田市富士見5-5-52
Web: https://watasho-orimono.com/
宮下織物
山梨県富士吉田市新屋1515-1
Web: https://www.miyashita-orimono.jp/
SARUYA HOSTEL
〒403-0004 山梨県富士吉田市下吉田3-6-26
Web: https://saruya-hostel.com/
複合施設 FUJIHIMURO
〒403-0009 山梨県富士吉田市富士見1-1-5
Web: https://you-fujiyoshida.jp/fujihimuro
text: 森口理緒 photo: 篠原豪太
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