コラボの舞台は佐賀へ。佐賀のよかとこ見つめ直し、地域へ循環 FACTORY SAGA

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佐賀県と人気ゲーム「ロマンジングサ・ガ」のコラボで、話題の『FACTORY SAGA』さん。今回は、しゃかいか!が、佐賀県の取材中によく耳にした『FACTORY SAGA』さんの南青山にあるプロジェクトオフィスへお邪魔しちゃいました。

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FACTORY SAGA 佐賀県統括本部危機管理・広報課プロジェクトリーダーの金子さん、今日はよろしくお願いします。
部署名に危機管理の文字!あの有名なゲームとのコラボだったり、『FACTORY SAGA』さんは、一体全体何をされているんでしょうか?

『FACTORY SAGA』とは…佐賀県の情報発信を企てる東京基地!
「佐賀県に、お越しになったことはありますか?皆さん、なかなか足を運ぶ機会がないんじゃないかなって。佐賀って何があるのと言われると答えられない方が多いんです」と金子さん。

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「佐賀牛。有田焼とかお酒も美味しいですよね」としゃかいか!編集部。

佐賀県の体験ストーリーをもってほしい
「はい。佐賀牛はじめ個々のセールスプロモーションはずっとやってきていたんです。その他だと観光地に、吉野ヶ里遺跡や有明海があったり、単体だと出てくるモノが沢山あるんです。ですが、今まで佐賀県としての相対的な情報発信を実施してこなかったので、佐賀の個々の商品と佐賀県のイメージがリンクしていなかったんです。有田焼を買えば、お食事があったり、佐賀県と体験というストーリーをリンクさせて、今まで佐賀県に興味関心がなかった層に佐賀県を知っていただく必要があるなと。それで2013年の春に、佐賀県が『FACTORY SAGA』という事業を立ち上げたんです。東京にオフィスを構えて、佐賀県の情報を発信していくことを目的にいろいろなプロジェクトを企てています」と金子さん。

ちなみに、部署名に「危機管理」の文字が入っているのは、大雨警報など警報を発令する部署も兼任しているからだそうです。

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アイデアを生み出す空間の仕掛け
南青山という立地に、このオシャレ空間。お役所仕事の場という堅いイメージは全くなく、外観も雑貨屋さんと見間違うほどです。狙っている層に共感・共鳴してほしい、ワクワクドキドキする空間を作りたいとこの地を選ばれたそうです。

「新しいものを生み出すときは、通行人にも覗かれながら民間企業の方と一緒に企んでいます」とニコニコの金子さん。

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おっ、金子さん、いきなり壁に書き出して説明を!
ほえー!壁一面がホワイトボードになっているんですね。そして、中央にレイアウトされた巨大なテーブルが話題となるプロジェクトのアイデアを生み出す源になっているんですね。東京で情報発信専門の自治体オフィスって、他に聞いたことがないです!

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ここが好き!に佐賀県を溶け込ます
「全く佐賀県のイメージがない中で、佐賀の情報を発信しても、ダイレクトに受け取ってもらえない。だから、『ここのカフェが好き!』『ここの洋服が好き!』『ここの商品が好き!』に佐賀県を溶け込ますことで、生活者とのリアルな接点が作れるんじゃないかと思いました。お店のようにお客様を待つのではなく、プッシュ型でお客様とのリアル接点を作れるようにしています」と金子さん。

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情報拡散力から30代女性をターゲットに
佐賀県のことに興味関心がない人に対して、情報発信をするため事業設計を1年間がかりで作り上げていきました。ターゲットを属性に分けて、性別と年齢で分けることができない時代なので、価値観やそもそも佐賀県を受け止めていただけるフィールドがあるのかを探るところから始まりました。

最終的に、情報拡散力があって、かつ、そこに佐賀県の何かの表現をかえることで、ささる何かがあるのでないかという点で、30代の女性をターゲットに情報拡散をしていくことにしました。

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金子さんが佐賀県で広報を担当していた時に、宝島社さん主催で、秋の花火大会があり、花火大会に出す佐賀ブースで、佐賀県からは何をだそうかと迷っていたそうです。

「『宝島社さんに何をやりましょうか?』というと『日本酒です!イケメン酒蔵をやりましょう』と決まり、どきどきで佐賀県のイケメンを集めて、当日、蓋を開けると長蛇の列でした。この列を見て、出版社の方は、基本誌面をつくる時、読者のハートをつかむために、どういうコンテンツを作ったり、言葉を選べば、読者にささるのかを知っていると実感しましたね。それで、宝島社さんの担当者にコラボを持ちかけたところ、『自治体でもOKですよ。コラボしましょうよ』と宝島社さんとのコラボしたモノづくりが始まりました」と可愛いドットが貼られた日本酒を持って金子さん。

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コラボ商品をつくる編集力
編集者さんの編集力と表現力を通して、日本酒が女性受けするパッケージに生まれ変わり、今まで、購買層にはいなかった若い女性が、天吹酒造さんのいちご酵母の日本酒を購入していったそうです。

「ラベルを変えるだけでこんなにも変わったことが、佐賀県内企業の方に実体験として伝えられるので、県内の企業の方が現状を考えるきっかけにもなればと思っています」と次なる展開を見据えた金子さん。さすが、頼もしいプロデューサー!

日本酒に続き、紅茶や有田焼と他のコラボ商品も展開されていきました。コラボ商品を生み出す始まりは、いつも佐賀県の商品を大量に机の上に並べ、その中からコラボ先の企業の方に、売り出したい商品を選んで頂くそうです。

「自分たちがこれを売りたいという想いはぶつけますが、ターゲットのハートをがっちりつかんでいる企業さんのマーケットの視点、スキルを最大限に生かしていただいて、ビジネスチャンスにつながるコラボ先を選定し、その人がもっているスキルがターゲットにささるように商品開発をしています。Win-Winの関係が成り立つように、一緒になってつくりあげていくということが重要だと思うんです」と民間企業の良い部分を最大限に引き出す手腕を持つ金子さん。

実は、金子さんも元民間企業で、ブランドを引っ張っていたプランナーさんだったそうなんです。逆の立場にいたという経験が今にいきているんですね。

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見覚えのあるイラスト!聞き覚えのある音楽!
こっこれは、昔、兄がやりこんでいた『ロマンシングサ・ガ』こと、ロマサガではありませんか。
1992年にスーパーファミコンのRPGとして、スクウェア・エニックス(現)さんから発売されました。
恐らく30歳〜40歳の年齢の男性層が、該当されるかと思います。
次なるターゲットは、男性だったんでしょうか?

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ロマンシング佐賀の因数分解
「『ロマンシングサ・ガ』の25周年記念に、同じサガ同士、何かできないかとコラボのお話をいただきました。もともと『ロマンシングサ・ガ』は、コアなファンに人気があったゲームで、自治体としてもアクションしにくい分野であったりと、2ヶ月間はアウトプットにイメージが全然わきませんでした。ですが、ある日、ゲームの音楽を作っている伊藤賢治さんのコンサートにご一緒させていただく機会があり、コンサート会場にいた6割くらいが女性だったんですよ。30、40歳くらいの年齢層が対象のロマンシング佐賀を因数分解していくと、ゲームから音楽、お皿、カフェと女性に発信できるような形にすることができるなと思ったんです」と金子さん。

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ロマンシング佐賀2」。というダジャレもシャレていますが、因数分解して、男性だけでなく女性にもアプローチできる商品に生まれ変えるアイデアがサ・ス・ガ!

ゲームのキャラクターを絵付けした有田焼を10枚セットで9,800円の価格でイベントで販売しましたが、初日で完売しまして、お皿を作った有田焼の窯元さんが大変驚かれていたそうです。

「ロマンシング佐賀」のラッピング列車が運行
ロマ佐賀のコラボが大変話題になり、今は、舞台を佐賀へ移し、「ロマンシング佐賀」のラッピング列車が運行中なんです!
2015年8月16日(日)まで、佐賀県内をあのイラストやドット絵が描かれた列車がお目見えしており、他のコラボ商品や限定メニューもあるんだそうです!

コラボは、地上だけでなく空でも展開
今年の春には、成田ー佐賀線で「ロマンシング佐賀2」仕様に装いを艶やかにした「ロマンシング佐賀2」便が飛行し、ゲームから地上へと降り立ったロマ佐賀は、空へ活躍の場を広げています。

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こちらは、森永製菓の「森永ハイクラウンチョコレート」の50周年を記念に作られたコラボ商品。有田焼にハイクラウン8種類を詰め合わせたチョコレートや有田焼の器に入れたマンディアンと高級感漂いまくりのチョコレートです!

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さらには、佐賀県の日本酒でチョコレートを楽しむという、おちょことチョコレートをかけた「おチョコBAR」まで!またしてもダジャレから生まれたコラボ商品が話題を呼びました。

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さてこちらは、丸善&ジュンク堂書店さんが「読者の時間をギフトする」をテーマに、女性店員さんがセレクトした本と佐賀県の名産品をセットにして販売するという「ほんのひととき〜本と、半径1mの、おくりもの」というコラボ商品。本当にどれもこれも特別な贈り物です!

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まだまだ、コラボ商品はあります〜!グラノーラ専門店とのコラボだってあるんです!

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約1年半で8つの企業・ブランドとの共同プロジェクト、どれも東京で話題になりました。佐賀県のいいモノ・コトとストーリーをリンクさせたフィードバックにより、東京から舞台は佐賀県へと戻ります。県外からの観光客に、佐賀県の魅力を佐賀県で体験してもらい、地域の魅力を伸ばしていく次なる舞台では何が起きるのか!『FACTORY SAGA』さんの動向には目が離せませんね!金子さん、楢崎さん、『FACTORY SAGA』の皆さま、ありがとうございました!

【詳細情報】

佐賀県 FACTORY SAGA プロデュースオフィス

住所:東京都港区南青山6-13-9 アニス南青山ビル1階
電話番号:03-6418-8329
URL:https://www.factorysaga.jp/
Facebookページ:https://www.facebook.com/factorysaga
e-mail:factorysaga@pref.saga.lg.jp

(text:坂田 photo:市岡)

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