大人気 mt factory tour！マスキングテープのカワイイ世界に大興奮　カモ井加工紙

大人気のマスキングテープ「mt」の工場見学会「mt factory tour」に、しゃかいか！編集部が潜入取材。今年の第４回のツアーには、2万人に及ぶ応募者から選ばれた8,000人が、カワイイ世界に大興奮です！台湾や海外からの参加者もいらっしゃったようです。

今回のツアーを企画・運営しているのが、岡山県倉敷にあるカモ井加工紙さん。ヒット商品となった「mt」の誕生話から、製造工程まで余すことなく知れて、もっと「mt」が好きになる「mt factory tour」の様子をご紹介していきます。

倉敷駅から集合場所まで歩くこと数分、心ときめくピンク色のテントを発見！
テントの下には、「mt」ツアーチケットを手に笑顔のしゃかいか！編集長と両隣には、こども編集部員です。こどもから大人まで大満足の「mt factory tour」がスタート。

遠くからでも見つけやすいかわいいピンク色ののぼり旗。

それでは、いってきまーす。

これでもか！というほどのドット柄のついた「mt バス」にキャー、キャー歓声があがっています。

目的地までは、専用バスで向かいます。バスと一緒に撮影も忘れずに！

ドット柄の世界に冷めない興奮
バスの天井を見上げると、かわいいドットたちが！床や座席、ありとあらゆる所にドットの嵐で、ツアー開始前から興奮状態です。

興奮を落ち着かせて、ようやく着席。車内では、マスキングテープの開発ビデオに見入ること数十分。
「工場に到着しました。mtファクトリーツアーへようこそ」と掛け声。

トートバックにおもてなしを詰めて
バスを降りるとすぐさま、今回のツアーを記念して、トートバッグが手渡されます。なんとお土産付きです！
トートバッグの中を覗くとマスキングテープが２本！さらに、ツアー冊子と盛りだくさん。開始して、直ぐさまのおもてなしに感激ノックアウトです。
さらにさらに、「バックの中にお一人様、あたりがございます」とアナウンス。お楽しみがいっぱいです。

あれもこれもカラフル♪心踊るおとぎの国
バスだけでなく、フォークリフトまでかわいいドット柄。

案内された場所には、色とりどりのマスキングテープ！
「こんにちは！それでは、mtができるまでの工程を説明していきます」のアナウンスとともに製造工程の見学がスタート！

行動指針がマスキングテープで彩られています。1.何か新しいことをする！この言葉ステキです。

いざ、工場へ潜入！「和紙に印刷を施し、粘着剤のノリをつけてマスキングテープが完成します」とアナウンス。
普段見ることができない切断前のマスキングテープの状態にワクワクします。貼って剥がせるスゴ技をみせつけるこだわりのノリの説明もありますが、全てはあかせないので、ツアーに参加してのお楽しみです！

ロール状になった何種類ものマスキングテープ。

カワイイ柄がいっぱいです。

工場内に設置されている社員用ロッカーが、こんなにも可愛くマスキング！これは、家に帰って自分の家具にマスキングしちゃいますね。

電気のスイッチまで可愛い！至るところに可愛い仕掛けが施されています。これだけ可愛いとスイッチの切り忘れもなくなりますね。

しかもしかも、会場にいた社員さんのYシャツの前立て部分をよーくみると、マスキングテープをイメージしたオリジナルのYシャツなんです。オシャレ！家具どころか洋服にもマスキングテープを貼りたくなってきました。高塚さん、撮影のご協力ありがとうございます。

敷地内には、「mt CASAの小屋」と題した展示作品が設置されています。小屋に入ると、そこにはカラフルでポップな世界が彩られています。

全面ガラス張りの開放感ある建物。カラフルなマスキングテープが映えます。ここは、建築家TNAさんによって、リノベーションされた「本社第三撹拌工場」です。

おとぎの国まで、乗せて行ってくれそうなカラフルな車が停められています。早速、目についた面白そうなものには飛びつきます。椅子、天井と細部までカラフルに作られています。

こども編集部員も乗車して「帰りたくない」の一言。

ここはまるで、お菓子の国！？
マーブルチョコレートのようなドット柄の車に乗車！もう、車から降りたくないです。

今までのmt大集結
２階へ上がっていくと、そこは史料室。今まで作られた企画ものの「mt」を含めると1,000種類以上はあります。テープに囲まれて思わずパチリ。

mtのルーツはハエトリ紙にあり
カモ井加工紙さんが、マスキングテープ「mt」を売り出したのは2008年、メディアに取り上げられたり、マスキングテープの特集ブースが店舗で作られるようになったりと、数年のうちに急成長しました。

カモ井加工紙さんは、もともとハエトリ紙を1923年（大正12年）から生産・販売してきた創業100年に近い会社なんです！

止まるハエ、飛ぶハエ両者撃退
これは、平型ハエトリ紙製造機です。1930年に制作され2008年まで稼働しました。

飛ぶハエを捕まえる吊るすタイプのリボン型ハエトリ紙。1930年にリボン型ハエトリ紙が制作され、1988年に約60年の幕を閉じるまで本社工場で稼働しました。1日4,800本、なんと6秒間に1本という早業で巻き上げていたんだそうです。

創業からのレトロな広告が展示
当時を支えていたハエトリ紙のレトロな広告。美人だとハエも止まっちゃうよ！ということでしょうか。

ハエすら構ってくれなさそうですが、ついつい耐えきれず、真似をし始めてしまいました。

1961年から、ハエトリ紙だけでなく、工業用の紙粘着テープの製造を始めました。

テープ事業部の立ち上げと同時に、主力商品がハエトリ紙から紙粘着テープへと移り変わり、工業用の車両塗装用・建築外装用・内装用マスキングテープ、包装用の紙粘着テープと種類も増えていきました。

「粘着技術の研究ばかりしてきたんですが、ある日、いのまたさんたち女性３人から『マスキングテープの工場を見学させて欲しい』という問い合わせが来て、担当部署がなかったので、たらい回しになっていたのですが、それからしばらくして、おもしろい冊子が届いたことが大きな転機になったんです」とカモ井加工紙の専務取締役、谷口幸生さん。

「おもしろい冊子がこれなんです」と谷口さん。

「冊子を送ってくださった、いのまたさんが経営する東京・経堂にあるロバロバカフェには、作家さんがよく集まっていて、封筒にテープを止めたら、袋が破れるのが嫌だとか。テープよりもマスキングテープは光らないからカワイイだとか研究をしていて、驚きました」と冊子を広げる谷口さん。

「いのまたさんたち３人で、ホームセンターで工業用マスキングテープを買ってきては、いろいろなメーカーによる違う色味を楽しんだり、字をかいたり、貼って剥がしたり、ちぎってギザギザにしたり、テープを重ねて透け感を出したりとテープの事例をまとめた小冊子をかなり作ったそうなんです。そしたら、瞬殺で売れたらしく、じゃあ次は、テープが生まれる現場を見たいという話になったそうなんです」と谷口さん。

工場見学の受け入れにOKを出しのは、カモ井加工紙さんだけだったそうです。

「いのまたさんたち３人が、色を選んで、こんな色が欲しいと名前をつけて色のサンプル紙を送ってくれたのに、我々が色をつくるとこんな色になってしまったんですよ。和紙は色が沈むため、濃い色をだそうとすると、この色がほら、こんな色になるんですよ。ロバロバさんに見せたら『これじゃ売れないですよ』って言われましたね。カモ井には、色に対する技術が無く苦労しました」と谷口さん。

こども編集部員も真剣な面持ちで見入っています！

工場見学にきたユーザーからの意見を真摯に商品に反映し、ヒット商品となるマスキングテープ「mt」を作り出した谷口さん。「mt」というアイデアに出会い、商品化までの道のりをユーザーと一緒に歩んできた強い意志に感銘しました！谷口さん、ありがとうございます。

アーティストの船原七紗さんの作品、マスキングテープ「mt」で描いた、伊藤若冲「鳥獣花木図屏風」です！

近寄ってよーく見ると、全部「mt」で作られてるんです。アンビリバボーです！

販売コーナーの奥では、「mt」の手切り体験ができます。

長いロール紙をカットして「mt」をカットしていきます！

カットされた「mt」です。店舗でよく見る形ですね。昔は、手切りでしたが、今は機械で自動カットされています。

16年勤務されている松浦さん、慣れた手つきで実演ありがとうございました！

こちらは「mt」の販売コーナーです。

まずは、自分の好きな「mt」買い物かごを選んで、

さあ、買い物レッツゴー！色とりどり並んだ「mt」に興奮してしまいます。ステキ、ステキー！

ここでしか、購入できない限定品もあって、欲しいものがいっぱいです。こども編集部員も選びきれないようです。

しゃかいか！男性編集部員も「mt」を大量購入です。一生分の「mt」を買っちゃったかもです。

少し長めのサイズのインテリア用マスキングテープ「mt CASA」もあるんです。机や窓などマスキングする場所によって大きさを変えられるんですね！

mt で思う存分にデコる
思う存分に「mt」を貼りまくれるワークスペースもあるんです！好きなテープと紙を選んで貼り付けられます。

しゃかいか！見参！です。

最後に食堂へ移動すると、そこには、参加者全員に特別なノベルティが！切った「mt」の端っこを自分の好きな柄を選んでGET！

帰りも、かわいい柄の「mt bus」に乗って、あっという間に帰ってきました。
時間が経つのも忘れるほどの楽しい「mt factory tour」見て！作って！買って！大満足な1日でした。カモ井加工紙の皆さま、ありがとうございました。来年も楽しみにしています。

購入した「mt」を使って早速、マイPCをしゃかいか！仕様にカスタマイズです。PCに貼り付けるだけで、自分だけのオリジナルPCに変身しちゃいますね。

（text：坂田、photo：市岡）