尾道発!世界初!KENDAMAカルチャーの発信スペース ケンダマロックカフェ
広島県尾道市のKENDAMA ROCK CAFEに来ています。
名前の通り、けん玉、DAMAグッズ、ケンダマアパレル等も販売していますが、珈琲や他ドリンクにもこだわりのある喫茶店。
オーナー兼ストリートケンダマパフォーマーでケンダマプロデューサーでケンダマMCでイベントオーガナイザーでデザイナーのモリマコさん。
すいません、こちらが本物です。モリマコさんはこの尾道出身で肩書きをあえて一つにするならば『KENDAMA ROCK』。
9歳の時に師匠を通じケンダマに出会うが、思春期に入りダサいとおもい興味がなくなり、ケンダマから離れる。
小学生の時は大会に出るような本気の競技者。師匠は小学校の先生。通っていた小学校は田舎の全校数140名くらいの小さな学校で生徒全員マイケンダマを持っていました。
そのぐらいの影響力のある先生で、学校中で大ブームが起こりました。
そこでケンダマと出会いモリマコさんはKENDAMA ROCKの道を歩みはじめました。
しかし、これまでの業界では一般的によくあることなんですが、思春期の時はケンダマに一切興味なくなりさわらなくなり忘れられた存在に。
再開のきっかけはスケートボード
90年代のストリート系ブームがあってスケートにハマっていたモリマコさん。スケートやっていたらすごく昔にやっていた動きに気づき、「これ一体なんじゃろ?」とおもい、昔やっていたケンダマと共通する動きやトリックの決まった時の感覚だったんだそうです。
大人がやったら面白いんじゃないか
そしてファッション系の学校へ通うために名古屋へ。
自己紹介でケンダマを披露したらすごくウケました。それまでは地味な子供の遊び、マイナースポーツでオタクなイメージしかなかったけど、周りの反応をみて「大人がケンダマをやったら面白いんじゃないか」とその時に気がつきました。
学校でのファッションショーで、テクノミュージックを爆音でかけながらのケンダマパフォーマンスでモデル賞を受賞。その後、スケートボード仲間へケンダマを流行らせ、ストリートケンダマという道をきりひらいていくことになります。
音楽学校へ通う仲間とルームシェアしていて、その友人の卒業制作でミュージックビデオ制作があり、ひたすら名古屋の地下街などケンダマの撮影をしました。
海外でも路上パフォーマンスや移動しながらケンダマの反応を各地で試しながらケンダマを伝えました。
尾道で第一次ストリートケンダマブームを起こす
その後地元である尾道へ戻り、2003年に古着屋をオープン。
店内にケンダマをディスプレイしケンダマを販売。今でこそケンダマを販売しているのは珍しくありませんが、洋服屋で売り始めたのもここが世界初。
お店と並行してケンダマ伝道師というケンダマの地味なイメージを変える活動を開始。
小学校のけん玉クラブの講師や授業でのけん玉教室、野外音楽フェスティバルやLIVEへの出演、積極的にメディア出演なども初めてケンダマの地味なイメージを一新させました。
そして、尾道で子供はもちろん大人達を巻き込み尾道での第一次ブームを巻き起こすことに。(2003~2007年)
全国各地でKENDAMA ROCK!してます。
年間2,000名以上へケンダマの楽しさを伝え、今や伝えた数は計測不能。
お店の中はケンダマはもちろんシャツやパーカーなどのケンダマアパレル、DAMAグッズがたくさんです。
ケンダマ屋でもなく洋服屋でもなくカフェであることが重要
「カフェという場所は昔からストリートのカルチャーや音楽が誕生、発展してしてきた場所なんです。KENDAMA界では『KENDAMA ROCK』ですが、僕は今でも喫茶店のケンダマスターです(笑)
珈琲界でも有名なロースターから豆を仕入れ、心を込めて一杯の珈琲に時間をかけてハンドドリップで抽出しています。その時間が大切なんです。美味しい珈琲に淹れる作業もケンダマを面白くプロデュースして行く作業も同じです。
ゆっくりと手間暇かける時間が必要です」と、モリマコさん。
これまでのケンダマ大会は日本の協会主催の大会がほとんどでしたが、今ではさまざまな大会が開催されています。
昨年の夏に開催されたKendama World Cup 2014では世界からたくさんのプレイヤーが集まり地元企業の協賛もあり盛大に開催されました。
海外の人気プロプレーヤー達と日本のプロやアマチュアとが同じ大会で一緒に競えて仲良くなれるという素晴らしい大会でした。
「僕も生で海外プレーヤーのまるでスケートボードをやっているかのようなSTYLEのあるプレーに感動し興奮し発狂して声が出なくなりました(笑)」
今年の夏も二回目のKendama World Cup 2015が開催予定です。
「ケンダマにはいろんなスポーツやアート的要素があって、ケンダマばっかせずにスポーツやアート、音楽に接したほうがええよ」とモリマコさん。いかにカッコ良くみせるか自由な発想力と空気感、ファッションも必要になってきます。
「子供も大人も関係なしに『Yabai!カッコいい!やってみたい!』と思ってもらわないとどんなカルチャーも廃れていきますよね」
「ケンダマにはすごい広がりがあるな」とおもった
日本では大人達がケンダマをやる文化があまりありませんでした。小学校の頃からやっていても中学校でほとんどやめていって、残りの数パーセントの方が競技者として続けて大会の役員的な立場の関係者になる図式がありました。
ガチの競技者かド素人かしかいない状態。
ケンダマの入りのイメージさえ変えれば拡がるんじゃないかと思いました。
【詳細情報】
KENDAMA ROCK CAFE/ケンダマロックカフェ
電話番号: 0848-24-8180
住所: 広島県尾道市土堂一丁目17-13
URL: http://www.kendamarock.com/
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