オシャレにはワケがある!すべては一杯のコーヒーを最大限楽しんでもらうために ブルーボトルコーヒー
この建物、皆さんご存知ですよね!
2002年8月、アメリカはカリフォルニア州オークランドにてジェームス・フリーマン(以下ジェームス)さんが本当に美味しいコーヒーを作ろうと決心し自宅のガレージで始めたのがこのブルーボトルコーヒー。
今回しゃかいか!編集部は2015年2月日本初出店し大きな話題となった清澄白河ロースタリー&カフェにお邪魔し、
同社のサービスへのこだわり、日本進出にまつわるお話をビジネスオペレーションズマネージャーの井川さんにお伺いしました。
コーヒーといえば豆!品質への徹底したこだわり
まずは、仕入れのお話。
2015年5月現在16カ国と取引する同社は、世界中を本社のグリーンビーンバイヤーが飛び回り、農園へ訪問して仕入れを判断します。バイヤーさんは生豆の状態だけでなく、コーヒーの実から生豆になるまでの過程も厳しくチェックします。
工場の設備、人がどのように動いているかなど、時には指導を入れて、品質の高い豆を安定的仕入れることができる体制であるかを同社独自の基準で判断します。
そして仕入れた豆は焙煎所へ。
その豆のキャラクターを最大限生かせるよう、豆それぞれに適した焙煎をしています。
外気圧などの外部環境に影響されない高度な焙煎機を使用することによって、世界中どの店舗も均一な品質を保つよう心がけています。
焙煎したものは、全てカッピング(※)による定性的なチェックに加え、レーザーを当てて味や色が基準を満たしているか定量的なチェックをし、商品化の判断をします。
※コーヒーをテイスティングし、甘味、酸味、苦味、後味、コクや口当たり、品質の均一性や味のバランス等を確認する工程のこと
そして、焙煎された豆は店舗でコーヒーとなります。
ただ、焙煎してすぐGO!というわけではありません。その豆が一番美味しいコーヒーになるタイミングに合わせて数日間エイジングしてから商品化されます。本当に美味しく飲めるよう徹底されていますね!
「販売用の豆は焙煎後48時間以内のものしか置かない」というルールも、だいたいの豆が焙煎後3〜8日程で飲むのがベストなタイミングであることを考慮してのこと。お店で豆を買い、家に帰って飲むタイミングに味のピークがちょうど合うようにしているのです!
これらのこだわりは「コーヒーもフルーツ、つまりは生き物」と考えるジェームスさんの、『最大限にフレッシュで美味しいものを届けたい』という想いから。これこそが人気を生む理由なのですね!
ブレンドのBELLA DONOVANをいただきました!これがホントおいしい!!冷めていく過程、味、香りが変化し、ずーっとおいしさを楽しめました。
プロダクションマネージャーの門倉さん。なんと朝6時から焙煎しているそうです!
最初の海外進出拠点を日本に決めたワケ
実はジェームズさん、日本の喫茶店にインスピレーションを受け同社を設立しました。そしてその後オークランドで大成功。今度はその文化を還元するため、またもともと喫茶店文化のある場所を拠点とすることで事業がさらにブラッシュアップされると考えたため、日本を最初の海外進出点としました。
自国で出来上がったオペレーションをパッケージ化して日本進出するというのが一般的な外資系企業のセオリーですが、海外進出を自分たちを進化過程と捉え「さらに自分たちが良くなるきっかけとしたい」という姿勢からは、同社の柔軟で向上心溢れる企業風土がうかがえます。
清澄白河は日本のオークランド?!
ではなぜ清澄白河?ということですが、焙煎所をつくる為大きなスペースが必要であったこと、またビルが少なく空が抜けている、公園や川など自然がたくさんある、かつ住宅街でも工業地帯でもある、このミックスな環境がなんとなく発祥の地オークランドと似ているとジェームスさんが考えたからだそうです。
そうなんですね、ということは清澄白河のお店に行けばちょっとしたオークランド気分が味わえるのかもしれませんね!
オシャレなデザインはお客さんがコーヒーに向き合う時間のため
この店内をみて、しゃかいか!編集部3人単純に「わー、おしゃれ!!」を連発してしまいましたが、このクールで少し温かみのあるデザインは「お客さんにコーヒーに向き合う時間を作ってもらいたい」という想いの表れ。
あくまでコーヒーを主役に考え、極力シンプルに限定された素材しか使わないのがルール。ただそれ以外は店舗ごとに自由なので、その土地の良さを上手く引き出せるよう現地の素材を使うことが多いそうです。
二階オフィススペースの床の一部はスケルトン!
木も生い茂っています!
つまりは「どの店舗もオリジナル、でもなんだかブルーボトルっぽい」というのがブルーボトルスタイル。う〜〜〜ん、かっこいい!!
「Seed To Cup」がコンセプトの清澄白河ロースタリー&カフェは、豆が一杯のコーヒーになるまで過程を見せることで、コーヒーの価値や意味が伝わるようなつくりになっています。
ちなみに青山店では、店内奥から、ゆったり寛ぐ広めのスペース、少し滞在するスペース、日本の板の間のような感じでちょっと腰をかけすぐ移動できるスペースと、お客さんの滞在時間に合わせてデザインされているそうですよ。
提供:ブルーボトルコーヒー
ジェームスさんはアーティストみたいな人、そして愛される人
いろいろと話を聞いたらジェームスさんがどんな人なのか気になってきましたので、ちょっと聞いちゃいました。
「自分の世界をしっかり持っていて、アーティストタイプです。表現もユニークで、だからこそ日本のスタッフへジェームスのニュアンスを伝えることに苦労することもしばしばあります。」と井川さん。
月が綺麗な日に行われたオープン記念のレセプションパーティーでは、多くの関係者が見守る中「コーヒーも味わってほしい、でも今夜の月はとても美しいから月もゆっくり見て帰ってね!」というような挨拶をしたそう。ロマンチックで愛されキャラなのですね!実際会ったら惚れてしまいそうです!
今後もずっとブルーボトルコーヒーらしく
2015年2月清澄白河に出店後、3月には青山店にも出店してきた同社。今後の展開は未定とのこと。
「いい場所、いいタイミングがあれば考えたい。間違った出店はしたくないです。」とあくまでお客さんにコーヒーを最大限楽しんでもらうというスタンスは変えず、今後もブルーボトルコーヒーさんらしく展開していきます。
今回ご対応いただいた井川さん。2014年10月末に同社へ入社し、日本進出において決まっていないことが多いフェーズから立ち上げに参画されたそうです。
お忙しいのにもかかわらず明るく優しく柔らかい対応にしゃかいか!編集部みなファンになってしまいました!
今後も応援させていただきます、ありがとうございました!
【詳細情報】
ブルーボトルコーヒー 清澄白河 ロースタリー&カフェ
住所:東京都江東区平野1-4-8
アクセス: 都営地下鉄大江戸線・東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」から徒歩10分
営業時間:8:00~19:00(年中無休)
URL: https://bluebottlecoffee.jp/
(text:市岡、坂田、photo:市岡)
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