昔ながらのこだわり製法!hokkaのビスケットで笑顔の輪っかを 北陸製菓

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今回は、こどもからお年寄りまで昔ながらの変わらぬ味で親しまれてきたハードビスケットを製造する北陸製菓さんの工場へやってきました!工場がある石川県金沢市押野は、町中がお菓子の甘い香りに包まれています。まるでお菓子の国にやってきたかのよう。甘い香りに誘われ、工場見学が始まります!

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北陸製菓さんは、1918年(大正7年)に「日本あられ株式会社」としてあられの生産を開始。後に、北陸製菓株式会社へ社名を変更し、ビスケットの生産を始めました。1950年代から1970年代にかけて発売されたシリーズの3種「ハードビスケット」、「シガーフライ」、「ユレーカ」は昔ながらの製法で今もなお作り続けられています。

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hokka(ホッカ)というロゴを見つめるとにっこりとした笑顔が見えてきます。

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1950年代生まれの「シガーフライ」60歳を超えたロングセラー!

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1975年生まれの「ユレーカ」は、今年で40歳です。これら昔ながらの味が生まれるビスケット工場へ行ってみましょう!まずは、「シガーフライ」の製造工場へ潜入です。

焼き菓子の工場は暑い
焼き菓子製造では、オーブンを使用するため工場に入ると一気に温度があがります。室温35度を優に越しています。

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上から小麦粉を投入
こちらは、ビスケットの生地を練り上げる機械です。上からぶら下がっている袋のようなものは小麦粉を投入するための貯蔵庫とつながっています。合図を鳴らすと、貯蔵庫から150キロの小麦粉が投入されます。

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材料を入れて、練る、練る、じっくりと練り上げます。

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40分の練りの工程を終了したシガーフライの原料は、銀のボックスに入れられ次の工程へ移動です。

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練り上げ後の原料の総重量はなんと200キロにもなります!

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みんな出ておいでー!ドスン。ドスン。さあ、次の工程へ。シガーフライの成型の旅スタートです!

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生地を折りたたむことで層をなす
食感をよくするために生地を折りたたんで層をつくります。

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生地を折りたたむことによって、一方にしか引っ張られないようにしています。

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美味しさの秘密
折りたたまれた生地は、綺麗に伸ばされビスケットを割るときれいな層になって現れます。生地が2段階のレーンを通り抜けて出てきます。成型方法をレシプロカッター、押さえつけるという意味で別名スタンピングとも呼ばれています。

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成型されたビスケットの美
これほどまでに美しいビスケットの成型は初めてです。

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スピードの調整や生地の量を随時調整しながら、なめらかな生地が長いオーブンへ流れるようにしています。

15分に約18万6千本のシガーフライが誕生
1回のスタンピングで204本のシガーフライが成型されており、毎分でなんと1万2千本のシガーフライが誕生していきます!

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一面に整列したシガーフライに思わずニッコリしてしまいます。

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55mの長いオーブンでじっくりと焼き上げます
オーブンの長さはなんと55m!この日は、290度に設定されたながーいオーブントンネルを時間をかけてくぐり抜けていきます。
ゆっくり手間をかけて焼き上げることで、小麦粉本来の味を引き出せるそうですよ!

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55mのオーブンをやっと通り抜けるとそこには、こんがり焼き色がついたシガーフライが美味しそうな香りに包まれて待っていました!
焼き色も綺麗について美味しそうです!焼きたての香りをお伝えできないのが残念です。

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見よ!このシガーフライの美しさ!

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シガーフライの旅はまだ続きます。

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焼き上げ後に水分計量
季節により水分量が変わるため、同じ焼き上がりにするために水分の計量をして、厳密な温度調節をしています。

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スタン、スタン、スタン。流れるシガーフライの浮遊は圧巻です。
流れるレーンの先では、

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スプレーオイルでコーティングされ、塩がかけられてフィニッシュを迎えます。
サクサク感へのこだわり
よりサクサクとした香ばしさを出すため実は、焼き上がったシガーフライを一部砕き、再び原料として次に製造する生地の中に入れています。そうすることでサクサク感が格段にアップするそうですよ。まるで次のビスケットへ味が受け継がれているかのようです!

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製品ごとに金型を交換して色々な形に生地を抜きます。昔から使い続けている型も含めると、今ある型の種類は、60点くらいの数になるそうです。

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小麦本来のおいしさを引き立て飽きがこないハードビスケット
シガーフライよりも長い練りの工程を終えて、ハードビスケットがスタンピングされていきます。それでは、ハードビスケットの成型の旅がスタートです!

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上部のレーンと下部のレーンに分かれてハードビスケットが流れていきます。

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ハードビスケットをよく見ると「CHANCE」の文字!最初は「CHANCE」という商品名で販売していました。

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長いトンネルでこんがりと焼き上げていきます。

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徹底の均一化された焼き色
焼き上げ後の番人として、焼きムラがあるものを目視で除外していきます。

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見事な焼き色です!美味しい香ばしい香りがたまりません!

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「焼き立てをどうぞ」の声と同時にバクリ。口をパクパクさせ、サクサクした食感を堪能中です。

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ハードビスケットも水分量を計量し、均一な味が生まれるように調整していきます。

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ハードビスケットの旅は、袋詰め作業へと流れていきます。

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流れるハードビスケット!

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ここからが袋詰め作業です!

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透明な白を基調としたパッケージからハードビスケットたちが顔を出して見えるようになっています。

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箱詰めされたハードビスケットたちは、購入されるお客様の手元に届くため、まだ旅を続けます。

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工場見学も終了し、赤文字の「御苦労様です。」の文字に心打たれました。

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社屋の隣に作られた鳥居に向かって、しゃかいか!精進しますとお祈りしてきました。

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カンパン製造会社として戦争中の日本の食糧源に!
はじめまして!北陸製菓の専務取締役の西野さんと西川さん(左)です。創業90年の歴史を持つ北陸製菓さん。
「1941年の太平洋戦争中、軍の監督指定工場としてカンパンの製造を開始しました。今では、全国で5社しかない備食用の製造会社のひとつとして、たくさんのカンパンをお届けしてきました」と西野さん。

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1978年にハードビスケット誕生
1978年、「CHANCE」という名前でビスケットの販売を開始するも、ハードビスケットという愛称で呼ばれていたため、名称もハードビスケットに変更されたそうです。

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歴史ある北陸製菓さんのお菓子の中でも、一際目にするようになった「hokka60」のロゴマーク。2007年に初の食品部門として参加した「60VISION(ロクマルヴィジョン)」について企画開発部の尾澤さんにお話をお聞きします。

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ロングライフデザインのブランド「60VISION」初の食品部門
ナガオカケンメイさんのD&DEPARTMENT PROJECTで企画された、60年代を中心に生まれたシンプルで普遍的な商品と、その商品にこめられた企業の想いを掘り起こすロングライフデザインのブランド「60VISION」(ロクマルヴィジョン)の取り組みを知り、大変共感されたことが始まりだったそうです。昔ながらの製造を守り続ける北陸製菓のお菓子も「60VISION」に合致する点がたくさんあるのではないかと尾澤さんは考え、
北陸製菓を初の食品部門として「60VISION」から出せないか、ブランディングも含めて熱い想いをナガオカケンメイさんへ相談されたそうです。

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60年代を中心として、熱いものづくりをしていた時代だからこそ、良いものが集まっている、その時代に生まれた「hokka」のお菓子が「60VISION」に参加し、当時は、北陸製菓、ホリコ、ホッカとお菓子ごとに名称がばらばらで社名の統一がされていなかったそうですが、「hokka」に統一し、新たにロゴも作り、パッケージも生まれ変わりました。

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パッケージは白をベースに全てのもの、人がつながって笑顔になっていくという想いを込め、さまざまな模様のリングを必ず入れています。袋詰めのビスケットとは別に、ビスケットをガラス瓶に詰めて販売も始めました。ガラス瓶は別の用途で再利用できるように錆びにくいステンレス製の蓋を取り付けているそうです。

変わらない、飽きのこない味で愛されるhokkaのビスケット、私も地元で北陸製菓さんのビスケットを食べて大きくなりました。これからも変わらぬ美味しさと笑顔を世界中に届けて欲しいです!

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最後に目に入った「素材でカラダ想い SoyTart(ソイタルト)」こちらは新商品です。食物繊維が豊富ないちじくとおからが入っているので空腹時にぴったりなカラダ想いな焼き菓子だそうですよ!

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本日は、ありがとうございました!最後に工場をご案内いただきました西川さんと一緒にhokkaの輪っかでパチリ!

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工場に隣接する「金沢彩匠本店」では、手焼きせんべいの体験ができます。

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指導をうけながら、せんべいを挟んで火で炙っていきます。

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いちにのさんで、ひっくり返して完成です!

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自分で焼きたてを頬張れますよ!本日は、美味しい工場見学を本当にありがとうございました!

【詳細情報】

北陸製菓株式会社
住所:石川県金沢市押野2丁目290番地1
電話番号:076-243-3800
受付時間:9:00〜17:00
E-mail:customersupport@hokka.jp
URL:http://hokka.jp/

手焼きせんべい体験(金沢彩匠本店)
住所:石川県金沢市押野2-290-1
電話番号:076-243-7155
電話受付:10:00~17:30
予約方法:電話

(text、photo:坂田)

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