PepperくんやR2-D2も!未来のものづくりを間近に体験 Maker Faire Tokyo 2015
皆が「あっ!」と驚くようなモノ、これまでになかった便利なモノ、ユニークなモノを作り出す “Maker” が集い、展示とデモンストレーションを行うイベント、『Maker Faire Tokyo 2015』に今年も行ってきました!
会場は昨年に引き続き東京ビッグサイトで行われ、“ものづくり”を行う380にも及ぶ企業や団体が集結。その中には、『しゃかいか!』で過去に取材させていただいた方たちにも、お会いすることができました!
TASKO(http://tasko.jp/)
舞台制作、機械制作、デザインマネジメント、テクニカルディレクションといった様々な領域に活躍の場を広げているTASKOさん。
今年は昨年よりグレードアップしたMMI(Musical Mechanical Instrument)を展示。圧倒的な存在感でした!
HAKUTO(http://team-hakuto.jp/)
GoogleとXPRIZE財団による賞金総額3000万ドルの国際宇宙開発レースGoogle Lunar XPRIZE(グーグル・ルナ・エックスプライズ)に挑戦中のチームHAKUTOさん。開発は順調のようです!最近ではGoogleのCMにも出演しています。
面白法人カヤック(http://www.kayac.com/)
ダンボッコキッチンというスマートおもちゃから未来の黒板まで、クリエイティブな仕事をしている面白法人カヤックさん。スマートおもちゃに限らず、幅広くIT分野で活躍されています。
実はTASKOさん、HAKUTOさんは、昨年のMaker Faireで出会い、取材させていただくきっかけになりました。今年もMaker Faireで、すばらしいMakerさんとの出会いは果たしてあるのでしょうか?!しゃかいか!編集部が特に注目したMakerさんを一部ご紹介します。
Ginger(http://ginger-you.com/)
Gingerさんは大手企業に務めるデザイナー、プランナー、マーケッターからなるデザイン・エンジニアリングユニットです。
展示のなかでまず目を引いたのは、3Dプリンターを利用して自由に外観をデザインできる腕時計「Starter Watch」。
Web上での独自のデザインツール「Ginger」にて、ユーザーが欲しいツールで色や形、バンドなどを選択、そのデータを元にGingeraが3Dプリントで成形し、約2週間後にユーザーの手元に届くそう。プリントしたパーツの他に、時計のムーブメント、針、バンドという一式が届くので、ユーザー自身の手で組み立てられる楽しみもあります。
誰もが自分でモノを作れる世界を実現するため、その他にも様々なプロダクトを開発されているそうです!
R-MONO Lab(http://r-mono-lab.tumblr.com/)
R-MONO Labは、浜松市のある楽器メーカーの社員が作ったもの作り同好会(部活)です。
「小学校の頃使っていたリコーダーを集めて、小さなパイプオルガンを作ったらカワイイんじゃない?」と思いついて、作られたのが「リコーダー・パイプオルガン RP-103」
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドの音階が鳴るようにリコーダーの穴をふさいで、キーボードの鍵盤に対応させています。ビーチボールを足踏みポンプで膨らませて空気を排出することで鍵盤を押すとリコーダーに空気が流れ、オルガンのように鳴らすことができる仕組みです。
小学校の頃によく聴いていた音色がなんとも懐かしい気持ちさせてくれます〜♪
ユカイ工業(http://www.ux-xu.com/)
ユカイ工業さんは、「ロボティクスで世の中をユカイにする」をテーマにネットとリアルを繋ぐプロダクトをつくる会社です。
家族をつなぐ、コミュニケーションロボットBOCCOは、インターネットに接続するためのWiFiと、センサーと通信するための近接無線の機能を搭載しています。専用のスマートフォンアプリを使って、音声メッセージをやりとりできるほか、開閉センサーを家のドアや冷蔵庫などに設置すると、スマートフォンに通知することが可能。
これにより、家族の生活の様子を外出中でも知ることができたり、家族と何気ないメッセージのやりとりを楽しめたりできます。
ロボットプロレス「できんのか!」(http://www.ryuketsu-kamen.jp/robot)
ロボットプロレス「できんのか!」とは、子供達がものづくりに興味を持ち「こんなロボットを作ってみたい」と思う“キッカケ”を作りたい、という想いから作られた団体です。
バーチャルでなく、実際にリアルな人型ロボットを用いてロボット同士での“ロボットプロレス”を行います。様々な装飾、衣装を着たロボットたちが、現代科学ではまだ実現不可能だと思っていた凄ワザ(打撃技、投げ技、飛び技など)を繰り出す姿は迫力満点! 明るく、楽しく、激しいロボットエンターテインメントを追求されているのです。
やはり子供達に大人気!
テレビゲーム機で使用されているコントローラーを使って、右へ左へ直感的に動かすことができます。
本物のプロレスラーのように拳を突き上げるなど、パフォーマンスをさせるコマンドも。
TASKOPepper部(http://tasko.jp/blog/pepper/)
こちらも子供達に大人気だったTASKOPepper部。有志でPepperの新たな可能性を模索しています。今回の展示は、“夏祭り”がテーマ。さっそく子供達に混じりゲームに挑戦してみました!なんとPepperがボールを投げてくれます。その飛距離は手に触れた回数に応じて変わるようプログラミングされています。
大きすぎる子供の様子が写っていますね……。大人なげもなく夢中になってPepperとたわむれてしまいました。
TAC(http://www.tacinc.sakura.ne.jp/maker_faire_2015/)
スターウォーズ最新作を心待ちにしているファンにとっては、たまらない展示を発見!
このライトセーバーは、持ち上げる角度によって光の色が変化。毎年機能をアップデートしているそうで、2015モデルは振り回すと絵が表示されるバーサライタ機能、接触したと見せかける衝撃光の機能が追加されました。
ジェダイトレーニングデバイスというものに挑戦。スクリーンに表示される、ブラスターからの光線をカメラで認識されたライトセーバーで打ち返すのですが、これがなかなか難しい!思わず無我夢中で振り回していました。
スクリーン上とライトセーバーの位置が合えばヒット! まるでスターウォーズのジェダイになった気分を味わえましたよ!
R2ビルダーズ・クラブ・ジャパン(http://r2d2japan.com/)
そして、もうひとつ。スターウォーズではおなじみのR2D2、昨年のMakers faireでは頭の部分のみの展示だったのですが、今回ついに全身が完成。今年12月公開予定の新作に、みごと間に合いました!
fabcross(https://fabcross.jp/)
しゃかいか!の先輩「新しいものづくりを応援する」WEBメディアであるfabcrossさんのブースでは、現在開発中の50メートル競争ゲームを体験。
足首に加速度センサーを装備し、その場で思い切り“足踏み”を行います。その足の動きをセンサーが画面上のキャラクターに反映され、バーチャルな競争を楽しめるのです。
メディアだけではなくものづくりにも挑戦されているんですね。このゲームの開発の様子は近日中にfabcrossで公開されるそうですよ!
以上、すばらしい技術を駆使した展示の一部をご紹介しましたが、いかがでしたか?
今年のMaker faireは規模拡大に伴い、ブースのカテゴリ分けもより細かく整備され一段と会場内をめぐりやすくなっているのが印象的でした。そのラインナップをみると、いかに様々な技術が幅広く発展しているかが見てとれ、ワクワクしますよ!
日々進化する新しい技術に興味津々な方はもちろん、そうでなくても楽しめるイベントがMaker faireの魅力。あなたもぜひ、来年のMaker faireに訪れてみてはいかがでしょうか?!
(text:加嶋、photo:市岡)
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