大阪の銭湯文化をもっと盛り上げたい！令和の大阪銭湯博2021にいってきたで

11月26日は、い（1）い（1）ふ（2）ろ（6）で「いい風呂の日」！
木枯らし1号が近畿地方で観測史上最も早く（11月23日）吹いて冬の到来を告げた今日この頃、みなさんあんじょうぬくもってますかー？

ということで、やってきたのは大阪市のあべのハルカス近鉄本店7階 街ステーション・森の広場。この街ステーションは、ボランティアや市民団体、地域の人たち、そして近鉄百貨店とお客さんが一緒になって、日々のくらしや社会をちょっと良くしていく活動『縁活』というプロジェクトに活用されているスペースです。今回はここで11月28日（日）まで開催されていた「令和の大阪銭湯博2021」をレポートします。

令和の大阪銭湯博2021は、昔ながらの銭湯の魅力を体感できるアイテムの展示「銭湯ギャラリー」や、素敵なオリジナルグッズを販売する「銭湯マルシェ」といった、銭湯好きならマスト参加の催しです。

ではさっそく入場してみましょう！
人生で初めて女湯の暖簾をくぐらせてもらいます。今日だけ混浴ですわ。

希少な品物が実にたくさん展示されています。このイベントの協賛である牛乳石鹸さんの歴史資料館に保管されていたものや、大阪中の銭湯から集められたグッズを目にすることができます。

下駄箱のアレね。持って帰ったら絶対アカンやつ。

銭湯のミニチュアは本当によくできてるなぁ。

2019年にはBEAMS JAPANさんとコラボして銭湯応援キャンペーンも行われたそうです！

正解するとオリジナルグッズがもらえる銭湯クイズのお楽しみも用意されていて、展示を真剣に見ていかないとなかなか回答できない難易度高めの質問ばかり。ところでみなさんは、大阪と東京の湯舟の位置の違いについて知っていますか？正解を知りたい方は検索ケンサク！！

僕がお邪魔した時には入場制限がかかるほどの盛況っぷりで、懐かしいなぁというご年配のお客さんや、何～かわぃい～と昭和レトロな雰囲気に引き寄せられた若い女性も立ち止まって見ていったり、年代を選ばずたくさんの人が来場していました。

今回の大阪銭湯博のために作った番台は絶好のフォトスポット。どこかの銭湯のご主人かと見まちがうほど番台が似合いすぎるこちらのおじさんは、実は千里の方から電車に乗ってご来場のお客さまです。昔、銭湯で働いていたご経験があるそうですよ。どうりで番台がしっくりくるわけですね♪

Oh！ サムラーイ〜！
もう一つの見どころは、銭湯PRムービー。 日本の銭湯文化を学びにやってきたバックパッカーと常連さんのこころ温まる交流が描かれていて、めっちゃ面白かったです。約5分の大作ですが2回見てしまいました。

気になる方はYoutubeでぜひチェックを。

牛乳石鹸共進社コーポレートコミュニケーション室の澤井さんにお話を聞くことができました。

「このイベントは日本の風呂文化伝承活動の一環として大阪の銭湯を応援しています。コロナ禍もあり大阪の銭湯はまだまだ厳しい状況が続きますが、若者が事業を継承して元気を取り戻した銭湯もあります。また、サウナブームや、最近ではランニング中のロッカーやシャワールーム代わりに銭湯を利用する人も現れるなど、銭湯の新たな価値に注目が集まりつつあります。

昭和30年代頃はまだまだ家風呂が少なかった時代で、私たち石鹸メーカーはそんな頃から名入りの暖簾を銭湯さんにお配りしてＰＲしていただき、本当に何十年もの間お世話になっています。そのご恩返しではないですが、もっと銭湯の魅力を発信したいと考えています。ご年配の方や子どもたち、外国の人たちにも銭湯文化の良さを伝えて、大阪の銭湯文化ををもっともっと盛り上げたいです！」

森の広場で開催された「銭湯マルシェ」では、マニア垂涎のグッズを目当てにこの賑わい！
ハッピ姿の大阪府公衆浴場業生活衛生同業組合の皆さんも、風呂場から百貨店に舞台を変え販売員として大活躍です。僕もお土産にタオルのセットを購入させてもらいました。

「今までに銭湯を利用されたことがない人、あまり銭湯に行っていない方にお近くの銭湯に通っていただけたらという思いで開催しました。このイベントを通じて銭湯の魅力を発信していきたい」と同組合理事の森川晃夫さん。

この会場にお風呂はありませんでしたが、大阪の銭湯を盛り上げようという熱気になんだか身も心も温かくなった気がします。

寒くなるこれからの時期、皆さんも銭湯に足を運んでゆっくりぬくもっていってくださいね。

Sento is Paradise!

（text、photo：西村）