【東京】木の実じゃないよ茶道具だよ!近代工芸の名品「棗にまつわるエトセトラ」が開催されます!
「所蔵作品展近代工芸の名品– [特集展示] 棗にまつわるエトセトラ」メインビジュアル
「棗」という言葉を聞くと、木の実の「ナツメ」を思い浮かべる方も多いですよね。
実は「棗」は、茶道具のひとつで、抹茶を入れる木製漆塗の蓋物容器です。そのかたちが、クロウメモドキ科の落葉高木・ナツメの実に似ていることからそう呼ばれています!
黒田辰秋 《螺鈿大名縞茶器》 制作年不詳 東京国立近代美術館蔵
もともとは、ナツメの実のかたちの茶器のみを意味していましたが、侘び茶の発展とともに、塗り物茶器全般を指す言葉として定着しました。
千利休の時代から、実に様々な棗が生み出されてきましたが、実用と美の融合という工芸ならではの難しさが多くの作り手を触発するのでしょうか、漆芸家・増村益城をはじめとする近現代の工芸作家たちも果敢に新たな棗の制作に取り組んでいます。
黒田辰秋 《白檀塗四稜茶器》 1975年頃 東京国立近代美術館蔵
音丸耕堂 《彫漆薺文茶入》 1959年頃 東京国立近代美術館蔵
今回の企画展では、そんな近代工芸の名品である「棗」を一堂に展示。
掌の中におさまる限られたサイズながら、無限とも思われるかたちのバリエーション、装飾の豊かさ、制約のなかにある愉しさなど、この企画展を通して作家の美意識を反映した近代棗の魅力を発見してください♪
イベント名称 | 所蔵作品展 近代工芸の名品 - [特集展示] 棗にまつわるエトセトラ |
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開催期間 |
2018 年12 月21 日(金)〜2019年2 月11 日(月・祝) |
会場 | 東京国立近代美術館工芸館(千代田区北の丸公園・竹橋)
〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園1-1 |
主催 | 東京国立近代美術館 |
開館時間 |
午前10時~午後5時(入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日(12/24、1/14、2/11は開館)、12/25[火]、 年末年始(12/28[金]-2019/1/1[火・祝])、1/15[火] |
観覧料 |
一般250円(200円) 大学生130円(60円) 高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」をお持ちの方、友の会、賛助会員(同伴者1名まで)、MOMAT支援サークルパートナー企業(同伴者1名まで、シルバー会員は本人のみ)、キャンパスメンバーズ、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。 *()内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。 *割引・無料には入館の際、学生証・運転免許証など年齢のわかるもの、会員証、社員証、障害者手帳をご提示ください。 きもの割引観覧料:一般観覧料250円⇒200円 無料観覧日:2019年1月2日(水)、1月6日(日)、2月3日(日) |
イベント |
●ギャラリートーク各日14時から 2018年12月23日(日・祝) 当館研究員 2019年1月27日(日) 諸山正則氏(工芸史家) 申込不要・参加無料(要当日観覧券)。 ●会期中水・土曜日タッチ&トーク14時から約60分 工芸館ガイドスタッフによる鑑賞プログラム。作品を実際にさわりながら鑑賞できる<さわってみようコーナー>と会場トークの2部構成で、さまざまな角度から展覧会の見どころを紹介します。 申込不要・参加無料(要当日観覧券)。 ※2019年1月2日(水)はタッチ&トークをお休みします。 |
WEBサイト | http://www.momat.go.jp/cg/exhibition/masterpiece2018/ |
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