【群馬】高崎の地で交差する時間と物語。高崎にゆかりのある二人の作家の企画展「長島有里枝×竹村京『まえ と いま』」が開催されています!
本展ポスター
デビュー以来身近な人をモデルや協働者に、社会における家族や女性のあり方を問う作品を発表し続け、2001年には第26回木村伊兵衛写真賞を受賞した長島有里枝さん(1973- )。文章の執筆や映像、立体作品の制作など、現在はジャンルを超えた活動をおこなっています。
長島さんの祖父母は群馬県高崎市出身で、短編集『背中の記憶』(2009年、講談社)には高崎の親戚の家で過ごした幼少期のエピソードや、大好きだった祖母の記憶が鮮やかに綴られています。長島さんはこれまでもその祖母が撮った古い花の写真を作品のモチーフにしてきましたが、今回の企画展では祖父母の遺品を使った新作も加え、家族それぞれが生きた時間と自らの現在を接続させます。
長島有里枝『過去完了進行形』より《ミモサ、アカシヤ》 2019年
竹村京さん(1975- )は2000年ドイツ、ベルリンに留学し、2006年にはシドニー・ビエンナーレに出品するなど同地を拠点に世界各地で活動を展開。写真やドローイングの上に刺繍を施した布を重ねた作品によって、失われたものの存在やその記憶をとらえています。2015年に帰国して高崎に居を構えた竹村さんにとっても、家族とそれにまつわる記憶は制作の重要なテーマです。
今回は東京の実家の取り壊しと両親の高崎への移住を機に、東京と高崎、過去と現在をオーバーラップさせ、群馬で生み出された最新の絹糸も用いて記憶や時間の作品化を試みます。
竹村京《Playing Cards in Mirrors》 2013-19年 [撮影:木暮伸也]
それぞれ第一線で活躍する同世代の2人の作家の「まえ」と「いま」が高崎の地で交差し、個々の物語を超えて広がります。
8月25日には長島さんと竹村さんのアーティストトークも開催。お二人の世界観に直に触れられる貴重な機会をお見逃しなく。
イベント名称 | 長島有里枝×竹村京「まえ と いま」 |
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開催期間 | 2019年7月13日(土)-9月1日(日) 午前9時30分-午後5時(入館は午後4時30分まで) |
会場 | 群馬県立近代美術館 展示室 1 群馬県高崎市綿貫町992-1 群馬の森公園内 |
休館日 | 月曜日 |
観覧料 | 一般:610(480)円、大高生:300(240)円 *( )内は20名以上の団体割引料金 *中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料 |
主催 | 群馬県立近代美術館、まえといま実行委員会 |
助成 | 公益財団法人 花王芸術・科学財団、公益財団法人 野村財団 |
特別協賛 | 有限会社 高橋農園 |
協賛 | 株式会社ニコン、株式会社ニコンイメージングジャパン |
協力 | EBENSPERGER RHOMBERG、MAHO KUBOTA GALLERY、Taka Ishii Gallery、Wooson Gallery |
WEBサイト | http://mmag.pref.gunma.jp/ |
問い合わせ | 027-346-5560(群馬県立近代美術館) |
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