【東京】モダンデザインの「白」を現代の視点から。「白 の中の白 展 ―白磁と詞(ことば) という実験。」が開催されます!
©️ATELIER MUJI GINZA 2020
例えば、テーブルの上にある一客の白いカップアンドソーサー。
私たちが今、何気なく目にしているモダンデザインの白い磁器には、実は長いものがたりがあります。
東洋が中国を筆頭に、青磁、白磁の悠久の歴史を誇る一方で、ヨーロッパでは白い陶磁器を得るための、長い研究と多大な努力が重ねられました。そして18 世紀初頭に白磁の生産に成功すると、それを埋め尽くす華美な装飾が施されていきます。
「白」が、装飾を鮮やかに浮かび上がらせる素地でしかなかった時代は長く続きました。
ようやく、かたちを際立たせた、無地の白い器が誕生するまでには20 世紀の到来を待つことになります。白くあることと無地であること、二つの要素の出会いは、獲得された機会だったといえるでしょう。
その希な出会いがかたちとなった白磁の数々、そして白をめぐって見出されたイメージや詩の世界まで。
「白 の中の白 展 ―白磁と詞(ことば) という実験。」は、モダンデザインが発見した「白」を、現代の私たちの眼で再発見する企画展です。
カジミール・マレーヴィチ、デザインのティーポット(1923) ©︎知識たかし
白いキャンバスに白い方形を描いた作品『White on White』(1918)で、絵画の世界に衝撃を与えたロシア、シュプレマティズムのアーティスト、カジミール・マレーヴィチがデザインした白のティーセットにはじまり、バウハウスの影響のもと、シンプルなフォルムを極めたトゥルーデ・ペートリの『ウルビーノ』シリーズ。
そして、日本のプロダクトデザインの巨匠、柳宗理、森正洋らによる普段使いのモダンな白磁まで。
会場には、モダンデザインの貴重なプロダクトを所蔵することで知られるインテリアデザイナー、永井敬二氏のコレクションの中から、白い器を中心に50点以上が一堂に会します。
『煙の直線』 北園克衛著 國文社(1959) ©
さらに独自の試みとして、プロダクト作品と共に、Gallery1 のセレクトで白への思索を巡らせた詞ことばを綴る書籍10冊が紹介されます。企画展のタイトルとなった、20 世紀の前衛詩人、北園克衛の詩の一節を含む古書も登場します。
白い器と白を描いた詞ことばを並べる小さな実験でもある今回の企画展。
この実験室で、白を視て、読んで、感じてみませんか。
イベント名称 | 「白 の中の白 展 ―白磁と詞(ことば) という実験。」 |
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開催期間 |
2020年3月13日(金) ― 7月5日(日) 10:00 - 21:00 ※店舗休館の場合は、それに準じます。 ※イベント等によって展示品の一部がご覧頂けない日時がございます。 |
会場 |
無印良品 銀座 6F ATELIER MUJI GINZA Gallery1 入場無料 〒 104-0061 東京都中央区銀座 3-3-5 無印良品 銀座6F |
主催 | 無印良品 |
WEBサイト | https://www.muji.com/jp/ateliermuji/ |
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