【21_21】「トランスレーションズ展 −『わかりあえなさ』をわかりあおう」が開催されます!

展覧会ポスタービジュアル

21_21 DESIGN SIGHT では、2020 年10月16 日より「トランスレーションズ展 –『わかりあえなさ』をわかりあおう」が開催されます。展覧会ディレクターには、アートやデザインの領域をまたぎ、様々な表現媒体に携わる情報学研究者のドミニク・チェン氏が迎えられます。

広がる「翻訳」の射程

わかりあえないはずの存在同士が意思疎通を図るため、コミュニケーションを支えるのが「翻訳」のプロセス。この展覧会では、「翻訳=トランスレーション」と呼ばれる行為をある種の「コミュニケーションのデザイン」とみなして、普段から何気なく使っている言葉の不思議さ、そしてそこから生まれる「解釈」や「誤解」の面白さを実感できる空間をつくり、互いの「わかりあえなさ」を受け容れあう可能性が提示されます。

 ドミニク・チェン(撮影:望月 孝)

展示の一部をご紹介

▼ ペイイン・リン「言葉にならないもの―第4 章:個人的な言語」

複数の言語が話される家庭や環境では、意思疎通において、言語が混ざり合います。そうして生成された言語を「クレオール」と呼びます。この映像作品では、クレオールを用いる人々が、自らの物語を紡ぎ、語る様子が紹介されます。

▼ 本多達也「Ontenna(オンテナ)」

聴覚障がい者・ろう者と協働で開発された、音の特徴を振動と光によって身体に伝えるインタフェースです。

▼ 和田夏実「Visual Creole」

想像を手の動きであらわして見せる視覚言語としての手話の世界を、鑑賞者とともに探る映像作品。

▼ Ferment Media Research「NukaBot v3」

ぬか床の中に棲む無数の微生物たちの発酵具合を音声に翻訳するロボット。

▼(参考)清水淳子「トランスレーションズ展プレイベントのグラフィック・レコーディング」(2020 年1月15日)

展覧会ディレクター ドミニク・チェン氏、企画協力 塚田有那氏によるスペシャルトークの様子を、今回の展覧会参加作家である清水淳子氏がグラフィックレコーディングでまとめました。同イベントのレポートは、21_21 DESIGN SIGHTウェブサイト「DOCUMENTS」にて公開中。

なお、今回の展覧会は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、当初の会期を変更しての開催となったもの。

入場は事前予約制とするなど、感染拡大の防止対策を行ったうえで、豊かな交流ができるよう鋭意制作が進められています。

「翻訳」という行為から、普段私たちが使っている言葉の不思議さやコミュニケーションの意味についても考える機会となるはずです。ぜひ足を運んで、「わかりあえなさ」を存分に楽しんでください。

イベント名称  トランスレーションズ展 −「わかりあえなさ」をわかりあおう
開催期間 2020 年10月16 日(金) – 2021 年3 月7 日(日) [事前予約制]
【休館日】火曜日(11月3日、2月23日は開館)、年末年始(12月26 日 – 1月3日)
開館時間  平日11:00 – 18:30(入場は18:00まで)
土・日・祝10:00 – 18:30(入場は18:00まで)
入館料 一般1,200 円、大学生800 円、高校生 500 円、中学生以下無料
会場 21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2
〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
主催 21_21 DESIGN SIGHT、公益財団法人 三宅一生デザイン文化財団
後援  文化庁、経済産業省、港区教育委員会
助成 オランダ王国大使館
特別協賛 三井不動産株式会社
協力 大日本印刷株式会社
WEBサイト  http://www.2121designsight.jp/program/translations/

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