【福井】100種類の越前和紙で、作り手が見えるノートを作りたい。「トリノコノート」クラウドファンディングで支援受付中!
1500年の歴史を誇る越前和紙の産地から、それぞれの工房が培ってきた製紙技術や、産地内のつながりを感じることのできる「トリノコノート」販売のためのクラウドファンディングが立ち上がっています!
プロジェクトの発起人は、明治42年創業の和紙工房長田製紙所の長田泉さん。
実家である長田製紙所に帰ってきて以来、越前和紙産地がもつ生産加工技術の多彩さに可能性を感じる一方、和紙に馴染みのない方に使ってもらえるような商品が少なく、海外も含め越前和紙の宣伝を行ってもなかなか広がりが生まれなかったことに悔しさを感じていたと言います。
そこで構想を進めていたのが、今回の「トリノコノート」プロジェクト。製本機や紙を購入、サンプル製作を重ね、現在、15種類のノートの完成に至りました。
長田製紙所 長田 泉 さん
トリノコノートのコンセプト
トリノコノートは、作り手を知ってもらい、和紙を知らない人にも使いやすく、越前の産地のつながりを伝えていくことがコンセプトになっています。
・作り手を知ってもらう
越前の産地では、40社が和紙製造に従事し、手漉きの溜め漉きや流し漉き、手漉きの技を生かした機械抄きなど様々な製法での技術を持つ職人がいます。また、和紙専門の加工・印刷会社も10社あります。
そういった作り手の存在を知ってもらうため、今後制作される予定のオンラインストアには、トリノコノートの表紙に使った和紙の説明、製造元と問い合わせ先、最低購入枚数と基準のサイズが記載される予定です。
・使いやすいノート
表紙の和紙には、擦れ防止加工が施されています。表紙のボール紙、裏表紙のボール紙は丈夫な紙が使われているので、机の上でなくても、ノートがしならず、文字を書くことができます。また、中の紙は書きやすく裏写りしづらいものが選ばれています。※中の紙は和紙ではありません。
・越前の産地の強さを一目で
1500年続く伝統技術の蓄積を生かし、産地全体で「BESPOKE WASHI 誂え(あつらえ)和紙」ブランドを掲げ、現代の生活に寄り添う新しい和紙を提案している越前和紙産地。その伝統技術の蓄積の背景には、紙漉き職人たちによって毎年行われる紙の神様を祀るお祭りなどを主として培われる産地内の団結力があり、それが産地全体の強さにつながっています。この産地の強さを一目で伝えることができるノートとして、トリノコノートが販売されます。
プロジェクトの内容
トリノコノートはオンラインで販売されるノートと、イベント時のワークショップなどで作ってその場で手渡すオリジナルノートの2パターンで展開予定。今回販売される表紙には7社の和紙が使われていますが、年明けを目途に越前和紙産地の製紙会社・加工会社50社すべての紙をノートの表紙に仕立てていく構想があるそう。
100種類に増やす場合、相当数量の在庫が必要になります。今回のクラウドファンディングでは、ノートを先行販売することで、その売上(諸経費を除く)が和紙の購入費にあてられるとのこと。
リターンについて
・【10%OFF】トリノコノート1冊 1,400円
・【10% OFF価格からさらに1冊につき100円引き】TORINOCO SIMPLE 6冊セット 7,800円
・【10% OFF価格からさらに1冊につき100円引き】TORINOCO CRAFT 9冊セット 11,700円
・【10% OFF価格からさらに1冊につき100円引き】トリノコノート15冊セット 19,500円
・【10%OFF】100種類の和紙の表紙から選べるオリジナルノート券 1,500円
※今後のイベントで、オリジナルノートと交換できます。オリジナルノートは和紙の表紙(100種)や中の紙の種類(未定、2種以上)、リングの綴じ穴数、リングの種類(未定、2種以上)などから好きなものを選び、自分だけのオリジナルノートをその場で製本してもらうことができます。
長田さんが福井に帰ってきて感動した、越前和紙産地の結束感。産地の横のつながりを大事にしながら、切磋琢磨し、日々紙漉きとともに生きている。トリノコノートは、そんな越前和紙産地の空気感がつまったプロダクトです。
詳細についてはぜひプロジェクトページをご覧ください!
▼しゃかいか!編集部が越前和紙産地を取材した記事はこちら!
イベント名称 | 100種類の越前和紙で、作り手が見えるノートを作りたい |
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支援受付期間 | 2020年12月8日(火)午後11:00まで |
プロジェクトページ | https://readyfor.jp/projects/torinoconote |
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