【兵庫】廃棄ロス削減に向けた新たな取り組み。播州織テキスタイルブランド「POLS」が2021年春夏コレクションの受注生産オーダー受付開始。
テキスタイルブランド「POLS(ポルス)」は、創業100 年を超える播州織メーカーの株式会社丸萬が、テキスタイルデザイナー梶原加奈子氏とともに2015年に立ち上げた製品ブランド。
1901年の創業から兵庫県の西脇産地を中心に先染織物を製造販売してきた丸萬では、質の高いコンピュータジャカードの織組織プログラミング技術により、従来にはない表現の生地を生産しています。
この独自技術をベースにした「POLS」のジャカードは、主要素材が綿のため、家庭洗濯ができる物が多く、世界に一つだけのオリジナルテキスタイルプロダクトとして、永く愛用することができます。
そんな「POLS」の「2021年春夏コレクション」受注生産のオーダー受付が、11 月4 日(水)からスタート。個人の購入希望者から受注した数量を基本に生産することで、ブランドやショップにおける過剰在庫の発生を防ぎ、新品の衣服を廃棄してしまうアパレル業界の『廃棄ロス問題』に対する新しい取り組み方を提示します。
播州織の低迷がコロナ禍で加速、廃棄ロス解消がアパレル業界の課題
1970~90年代において、安価で高品質な織物として、世界中に販路を広げていた播州織。しかし、プラザ合意などの為替変動や、海外からの低価格商品との競争で、生産量はピークの時の10分の1ほどに落ち込んでいるそう。
新型コロナウィルスの影響で、アパレルショップの閉店や倒産が相次ぎ、川上の播州織生地メーカーの生産量はさらに減少傾向に。また、近年はファストファッションの台頭などで、アパレル業界は大量生産による供給過剰で廃棄ロスがますます深刻化し社会的な問題となっています。
そんな中で行われている今回の受注生産は、個人の購入希望者からの受注数に合わせた数量を生産することで、過剰在庫を出さない、廃棄ロスを極力抑えることのできる取り組み。一般的なテキスタイルの生産はミニマムロットが1000m以上と言われているなか、丸萬では経糸を変えずに複数のデザインが表現できる独自のジャカード技術により、50mから量産価格で生産が可能となっています。
「POLS」2021年春夏コレクション ラインナップ
今回のコレクションの新作アイテムは、オリジナルジャカードテキスタイルを使ったスカーフ、ヘアバンド、ブラウスやワンピースなどのレディースファッションがメイン。そのほかwithコロナ時代を反映したマスクも発売されます。
インスタグラムで随時情報が更新されるとのことなので、ぜひチェックしてみてください!
【POLSTORE】https://www.instagram.com/pols_polstore/
先行予約はPOLSのオンラインショップで行われているほか、国内で提携しているセレクトショップ数店での店舗受注会も実施されています。詳細は、POLSホームページにてご確認ください。
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