【京都】2万点もの帯図案にSPREADが着彩、特別企画展「MILESTONESー余白の図案」が開催されます!
京都・西陣において大寺院御用達の織屋として元禄年間(1688年)に創業した西陣織・細尾に残された約2万点にもおよぶ帯図案がもつ「余白」のデザインに着目する展覧会が開催されます。
2014年から、京都芸術大学と「MILESTONES」プロジェクトとして、次世代が活用できるアイデアソースとするため、約2万点に及ぶ帯図案のデジタルアーカイヴに取り組んできた細尾。
細尾✕京都芸術大学で取り組むプロジェクト「MILESTONES」
今回の企画展は、この膨大なデータを活用し、堂園 翔矢氏(コンピュテーショナル・デザイナー/プログラマー)が機械学習によって生成した新たな図案と、「カラーとコンセプト」を特徴とするクリエイティヴ・ユニットSPREADが、独自の解釈で着彩した過去の図案をインスタレーションとして公開する展覧会です。
堂園 翔矢(コンピュテーショナル・デザイナー/プログラマー)
SPREAD
明治期に「デザイン」の訳語として生まれた「図案」という言葉の源流の一つは、京都における工芸の近代化。以来、図案を土台とした工芸の創作活動は、産業、教育の両面から一般に普及していきました。
西陣織もその例に漏れず、約20もの分業された工程は、図案の作成から始まります。
今回の企画展で紹介される約2万点の図案は、その下書きにあたる未着彩の図案。それは、まさに図案家が後世のクリエイションのために残した「余白」であり、今を生きる私たちがデザインの可能性を再考するための一つの道標となるでしょう。
機械学習と着彩による図案の解釈を通じ、デザインとは何かを考察してみましょう。
イベント名称 | 特別企画展「MILESTONES ー 余白の図案」 |
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開催期間 | 2022年4月23日(土)~7月18日(月・祝) (休館日:4月25日、5月30日、6月27日) |
開館時間 | 9:00-17:00(入館は16:30まで) |
会場 | 京都伝統産業ミュージアム 企画展示室 〒606-8343 京都市左京区岡崎成勝寺町9-1 みやこめっせ B1F |
観覧料 | 一般当日|800円(18歳以下無料) 前売り・学生・各種割引|500円 |
主催 | 株式会社京都産業振興センター |
共催 | 京都市 |
協賛 | デビス株式会社 |
協力 | 株式会社細尾・京都芸術大学 |
WEBサイト | https://kmtc.jp/ |
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