【石川】美術におけるジャンルは有効なのか?国立工芸館で「ジャンルレス工芸展」が開催されています!
国内外の工芸・デザインの魅力を発信している国立工芸館にて、ジャンルを超えた数々の作品が集う展覧会「ジャンルレス工芸展」が開催されています!
三島喜美代《Work-86-B》1986-87年 国立工芸館蔵 撮影:エス・アンド・ティ フォト
近年、新しい文脈で工芸が評価されています。近代に入り西洋美術の概念が導入され、絵画や彫刻と異なるとみなされた表現が工芸と命名され分離されてから、その分野の作家たちは工芸について自問自答しながら新しい表現を目指して制作を続けてきました。
青木千絵《BODY19-1 孤独の身体》2019年 提供:艸居
並行して評論家も工芸の在り方について研究を重ねてきましたが、交通網やインターネットの普及により、これまでの美術や工芸の概念が揺らぎ始めています。実際、最近では美術や工芸といったジャンルにこだわらずに、工芸素材と技術を用いて自身の表現を追求するという姿勢の作家が増えてきました。そして時を同じくして、専門外の評論家が注目し紹介することで、工芸作品の露出が高まっていきました。
稲垣稔次郎《木綿地型絵染壁掛 虎》(部分)1960年 国立工芸館蔵
今回の企画展は、国立工芸館が所蔵する国内外の優れた工芸・デザイン作品を中心に、あえて工芸と括らずに新しい視点で紹介する展覧会。
器からオブジェまで形状はさまざまですが、ジャンルを気にすることなく、工芸素材とそれを活かす卓越した技術を用いた幅広い表現に触れることができるはずです。
イベント名称 | ジャンルレス工芸展 |
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開催期間 | 2022年9月16日(金)- 2022年12月4日(日) ※月曜日休館 |
開館時間 | 午前9時30分-午後5時30分 ※入館時間は閉館30分前まで |
会場 | 国立工芸館 石川県金沢市出羽町3-2 |
主催 | 国立工芸館 |
観覧料 | 一般 300円 大学生 150円 |
展覧会詳細 | https://www.momat.go.jp/cg/exhibition/genreless-kogei/ |
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