【富山】北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI 2023 「物質的想像力と物語の縁起 ―マテリアル、データ、ファンタジー」が開催されます!
豊かな⾃然や歴史が育む⽂化を受け継いできた北陸を舞台に、広域的なアートエリアの形成を⽬指し、工芸の魅⼒を国内外に発信する北陸工芸の祭典「GO FOR KOGEI」 。
今年は、富⼭市の中⼼部から富⼭湾まで約5 kmに渡る富岩運河沿いにある3つのエリアを船で辿りながら鑑賞できる展覧会に。環⽔公園や美術館、閘門、伝統的な街並みなどで工芸、現代アート、アール・ブリュットを跨ぐアーティスト26名が紹介されます。
移りゆく⾵景とともに作品を楽しむ、鑑賞体験
⽔の都とも呼ばれる富⼭県富⼭市が舞台となる今回の展覧会では、これまで「GO FOR KOGEI」で取り組んできた、地域の歴史・⽂化を象徴する場所でのサイトスペシフィックな作品展⽰をさらに深化させ、運河を中⼼に設定した展覧会場と作品を詩的・哲学的に関連づけます。「⽔」という概念を頼りに機機能的な都市の運河に沿って作品を訪ね、内⾯化する⾵景をつくりだします。
「物質的想像力と物語の縁起 ―マテリアル、データ、ファンタジー」
今回の展覧会は、フランスの哲学者ガストン・バシュラールの「物質的想像⼒」という概念を下敷きに、絵の具やキャンバスに始まり、⼟、布、鉄など、様々な物質を使⽤する26名のアーティストが紹介されます。工芸、現代アート、アール・ブリュットというジャンルを超え、さまざまな作者の⽣き⽅が強く反映された豊かな表現を楽しんでみましょう。
川井雄仁《Bireley's》2022年 Photo: Jingu Ooki 参考作品
環水公園エリア
環⽔公園エリアは、富⼭市の中⼼部に位置し、遠くそびえる⽴⼭連峰と、富岩運河の水辺が織りなす豊かな⾵景を味わうことができます。会場は樂翠亭美術館、富岩運河環⽔公園、富⼭県美術館の3か所。
樂翠亭美術館では⼟を素材とした表現を、環⽔公園では⼤型の⽴体作品による屋外インスタレーションを、富⼭県美術館では⾝につけることができるソフトスカルプチャーの作品を紹介します。環⽔公園では遊覧船に乗船することができ、中島閘門エリア、岩瀬エリアへ向けて運河を辿る展覧会のスタート地点となります。
川井雄仁 個展「粒の数だけ抱きしめて」 KOTARO NUKAGA.tokyo 2022年 参考作品
Photo: Osamu Sakamoto
中島閘門エリア
富岩運河の中間地点にある中島閘門。パナマ運河⽅式の閘門で、この地点には⽔⾯の⾼低差が2.5 mあり、その⽔位の調整で船の運航を⽀えています。昭和の⼟⽊構造物では全国で初めて国の重要文化財に指定。会場は中島閘門操作室と芝生の広場、元タクシー会社社屋「電タク」の3か所。絵画を含む⼆次元イメージとそこから派⽣する⽴体表現への展示を紹介します。運河を⾛る遊覧船からも鑑賞できる⼤型作品の展⽰も予定されています。
横野明⽇⾹《curve》2014年 キャンバスに油彩 作家蔵 参考作品
Photo: Ito Tetsuo
岩瀬エリア
富岩運河の終着地であり、美しい街並みが特徴的な岩瀬地区。江⼾時代から明治時代、⽇本海を北海道から⼤阪にかけて交易しながら⾏き交った北前船の寄港地として栄えました。北前船の北陸五⼤船主であった⾺場家や、酒蔵桝⽥酒造店をはじめとする8か所が会場になります。廻船問屋が軒を連ねた旧北国街道沿いにある明治期の建物群を現代アートの多様な表現が彩り、新しい⾵景をつくり出します。
岩崎 貴宏《Out of Disorder (Layer and Folding)》2018年 作家蔵 展⽰⾵景 特別展「跳躍するつくり⼿たち:⼈と⾃然の未来を⾒つめるアート、デザイン、テクノロジー」 (京都市京セラ美術館、2023年)
Photo: Koroda Takeru
イベント名称 | GO FOR KOGEI 2023 「物質的想像力と物語の縁起 ―マテリアル、データ、ファンタジー」 |
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開催期間 | 2023年9⽉15⽇(⾦)‒10⽉29⽇(⽇) 10:00-16:30(⼊場16:00まで) |
会場 | 富⼭県富⼭市富岩運河沿い(環⽔公園エリア、中島閘門エリア、岩瀬エリア) |
チケット (ガイドブック付) | ⼀般2,500円(前売り券2,000円) ⾼校⽣1,500円(前売り券1,000円) |
WEBサイト | https://goforkogei.com/ |
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