【奈良】アイヌ刺繍を現代の暮らしのインテリアに。中川政七商店、アイヌ工芸作家と初協業
1716 年創業の奈良の老舗「中川政七商店」から、アイヌ工芸作家と製作した「くらしの工藝布 アイヌ刺繡」シリーズが発売されます。
中川政七商店が展開する「くらしの工藝布」は、古くからある工芸の技に向き合い、今のくらしに再解釈するインテリアコレクション。今回の「くらしの工藝布 アイヌ刺繡」シリーズでは、北海道釧路市阿寒町に暮らすアイヌの工芸作家8名とともに、くらしの景色をつくる布を製作しています。
日本の北方地域の先住民族・アイヌ民族は、自然と共生する暮らしの中で独自の工芸文化を育み、その技術は現在も刺繍や木彫など、多くの工芸品に受け継がれています。
「くらしの工藝布 アイヌ刺繡」は、アイヌ民族に伝わる工芸を現代のくらしに溶け込むインテリアとして表現。タペストリーや飾り敷布、掛け布など16種のコレクションが生まれました。
アイヌには「アイウㇱ」など伝統的な文様がありますが、このコレクションをデザインするにあたり、アイヌ工芸作家が新たに9種の文様を描き起こしたそうです。それぞれの文様には、作家の個性や願いが込められています。白生地に白い糸を重ねた刺繍はアイヌ工芸品として珍しいデザインで、雪、空、木々など阿寒湖の豊かな自然が表現されています。
刺繍の製法には、アイヌ民族の伝統技法である手刺繍の「イカラリ」や「オホカㇻ」が取り入れられています。また、手作業では難しい2メートルに及ぶ大判サイズは機械刺繍で表現 。繊細な手刺繍の美しさと、インテリアに存在感を与える大判の機械刺繡、それぞれの違いも楽しむことができます。
*「イカラリ」は布に糸を置いて、その上を別の糸で押さえていく刺繍の技法
*「オホカㇻ」は小さな輪の間に糸を通していく鎖縫いの技法
2021年より始動した中川政七商店とアイヌ工芸作家との協業
アイヌ工芸作家 下倉絵美さん
「今回、機械刺繍も取り入れ、手刺繡だけでは表現できない大きな布にも初めて挑戦しました。アイヌ文様に触れてもらう入口が、ちょっとだけ広がるのかなって。そこから、手仕事の刺繍も機械刺繍と一緒に中川政七商店さんに伝えてもらえると、より深く知っていただけるきっかけになるんじゃないかと思います。」
中川政七商店 くらしの工藝布 デザイナー 河田めぐみさん
「アイヌ刺繍をテーマに開発するにあたって、遥か古から現在に至るまで歴史を遡り、さまざまなことを学びました。初めて阿寒に訪れた3年前から今までの間、長い歴史の旅をしてきたような気持ちです。飾り、眺め、その世界観を想像し、心が動くような瞬間があったら嬉しいです。」
「くらしの工藝布 アイヌ刺繡」は、2024年9月4日(水)より中川政七商店 渋谷店、奈良本店、オンラインショップで販売。
くらしの工藝布 アイヌ刺繡
発売日 | 2024年9月4日(水) |
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取扱い店 | 中川政七商店 渋谷店、奈良本店、オンラインショップ |
特集サイト | https://nakagawa-masashichi.jp/kogeifu |
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